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【NHL】新生ベガスゴールデンナイツが西の覇者に! ファイナルはクロスビーのご利益にあやかりたい?

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
ウエスタンの王者に輝いたベガス(Courtesy:@GoldenKnights)

 NHLのプレーオフは東西両カンファレンスのファイナル(CF3rdラウンド)が続いていますが、昨夜(現地時間)の第5戦で、ベガス ゴールデンナイツが 2-1 のスコアでウィニペグ ジェッツを下し、ウエスタンのチャンピオンに輝きました!

▼史上2チーム目の快挙

 筆者の当サイトでも紹介してきましたが、ベガスは今季からNHLに加盟したばかりの新チームながら、NHLでは25季ぶりとなる開幕戦勝利を達成

 さらに、その後も快進撃は続き、北米4大スポーツ(NHL、NBA、NFL、MLB)で初めてとなる、リーグ加盟初年度にディビジョン優勝を果たし、プレーオフに乗り込みました。

 ポストシーズンに入ってからもベガスの勢いは衰えることなく、ロサンゼルス キングス、サンノゼ シャークス、そしてウィニペグを倒してウエスタンのチャンピオンに!

 1917年11月から始まったNHLの長い歴史の中で、セントルイス ブルース(1967-68シーズン)以来、史上2チーム目(創設初年度は除く)の 「NHL加盟初年度でのファイナル進出」 という快挙を達成しました。

▼カンファレンス王者の証!

 NHLのチャンピオンに輝いたチームには、王者の証であるスタンレーカップが手渡されます。

 しかし、その前にも、イースタン カンファレンスのチャンピオンには、プリンス・オブ・ウェールズトロフィーが!

 ウエスタンの覇者へ、クラレンス・S・キャンベルボウル(タイトル写真)」が、それぞれ授与されます!

▼絶対に触るな!!

 100年以上の歩みを続けて来たNHLでは、「オレたちの目標はスタンレーカップただ一つ!」という強い思いの表れとして、

「スタンレーカップ以外のトロフィー(カップ)に用はない!」

と意気込み、カンファレンスのチャンピオンに手渡される前述のトロフィー(ボウル)には、

「絶対に触るな!!」

と言い続けられています。

 そのため、これまでは勝利チームのキャプテンがカップの授与に向かうものの、メディア向けの記念撮影の際にも全く手を触れず!

 撮影が終わるや否や、すぐさまチームメイトの輪に戻り、トロフィーに一切触らないのが、長年にわたる慣例となっていました。

▼ベガスの選手は触った!

 ところが、ベガスのオルタネイト キャプテン(キャプテンを決めていないor欠場している際の代行キャプテン)を務めたデリク・エングランド(DF・36歳)は、、、

 現地のテレビ局の実況アナウンサーもコメントしていたとおり、しっかりカップに触ってメディア向けの撮影に対応しました。

▼クロスビーにあやかりたい!?

 ちなみに昨季のプレーオフで、カンファレンス チャンピオンに輝いたチームは、

ピッツバーグ ペンギンズ → 「触った」

ナッシュビル プレデターズ → 「触らず」

でしたが、結果はピッツバーグが優勝!

 エングランドは、4季前までピッツバーグに在籍していただけに、ひょっとしたら、カップに触れてスタンレーカップを手にした、シドニー・クロスビー(ピッツバーグFW・30歳)に、あやかりたかったのかもしれません?

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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