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NHLのMVPに輝いたコナー・マクデイビッドが、アイススレッジホッケーに初挑戦!

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
NHLのオールスターゲームでキャプテンも担ったコナー・マクデイビッド(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

昨年10月から続いたNHLの長いシーズンも終了し、オフに入りました。

しかし、オフを迎えてからも、多くの話題を提供している選手がいます。エドモントン オイラーズの キャプテンコナー・マクデイビッド(FW・20歳)です!

▼文句なしのMVP&超大型契約

先月にラスベガスで行われた「NHLアウォード」では、メディアからの投票で次点につけたシドニー・クロスビーピッツバーグ ペンギンズFW・29歳)の10倍以上もの1位票を集め、文句なしにハートトロフィー(レギュラーシーズンMVP)を受賞!

さらには、なかなか契約先がみつからない45歳の元MVPを尻目に、契約が満了する来年のオフに先駆けて、「年俸1250万USドル(およそ14億円=キャップヒット額)」 で、所属チームと結ぶ再契約では最長となる8年間の契約延長にサインしました。

▼アイススレッジホッケーに初挑戦!

このように、NHLがオフに入ってからも、話題を独占しているマクデイビッド(下の写真中央)ですが、この週末はアイススレッジホッケー(パラアイスホッケー)に挑戦しました!

長年にわたってカナダ代表のキャプテンを担い、4月に韓国で開催された世界選手権の優勝メンバーグレッグ・ウエストレイク(写真左)らとともに、スレッジ(=選手が腰掛けているソリ)に乗ってニッコリしているマクデイビッドですが、肝心のプレーぶりは(ゴール前にいる選手)、、、

「生まれて初めて」と言うだけあって、スレッジに乗っての動きには、ぎこちなさがあったものの、、、

シュートの精度は「さすが」の一言です。

▼スレッジホッケーに挑戦した理由は?

オフに入ってからも忙しいマクデイビッドが、スレッジホッケーに挑戦した理由は、ズバリ「子供たちのため!」

「裕福でない家庭に育ち、経済的事情からスポーツに触れる機会がない子供たちにも、スポーツを楽しんでもらおう!」というチャリティ活動の一環で、アイスホッケーのヒーローと、スレッジホッケーのヒーローが一緒にプレーをする場が設けられたのです。

このように、ホッケー大国のヒーロー同士が、スムーズにタッグを組めたのには理由があります。

カナダやアメリカのように「強豪」と呼ばれる国では、「ホッケーカナダ(カナダホッケー協会)」、「ホッケーアメリカ」という競技を統括する一つの組織が、アイスホッケーとスレッジホッケーを、揃って強化や普及にあたっているからです。(ちなみに、日本は別々の組織が統括しています)

▼次はスレッジホッケーのMVP!?

余談になりますが、パラリンピックや世界選手権は無理ですが、国内の大会などでは、健常者でもスレッジホッケーの公式戦に出場できます(日本でも多くの方がプレーをしています)

ご覧いただいたように、シュートは申し分ないだけに、これから腕を磨いて、マクデイビットがスレッジホッケーでもMVPを受賞する姿を、いつか見られるかもしれません???

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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