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大谷翔平選手と愛犬との絆 落ち込んだ時「恋人ではなく犬?」アスリートがワンコを好きな3つの理由

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
MLB Japan公式Xから

大谷翔平選手は全米野球記者協会(BBWAA)が選出する今季のア・リーグ最優秀選手(MVP)に史上初めて2度目の満票で選出されました。MLBネットワークの中継に出演した際に一緒に登場した犬・コーイケルホンディエとの仲睦まじい様子が話題に。

大谷選手とハイタッチもするお利口な犬と大谷選手のデレデレの顔が、多くの人の心を鷲づかみにしました。

なぜ、大谷選手がワンコ愛にあふれるのか3つの理由を動物行動学から推測しました。

大谷選手がワンコ愛にあふれる3つの理由

ANNnews 全米注目MVP大谷と“あの犬”気になる関係…正体は?

大谷選手は、試合では見せないようなワンコ愛にあふれた顔をしていました。「大谷の犬」がXのトレンド入りしたほどです。

なぜ、大谷選手がこれほど犬を大切にしているのか、3つの理由を動物行動学から分析をしてみました。

1、犬は飼い主がどんなときも帰宅すると熱烈大歓迎で迎えてくる

アスリートは、試合のときは勝負の世界に生きています。自分の成績が振るわないときや好成績のときがあります。

人間は試合の結果がわかるので、どうしても気配りしてしまいます。しかし、犬は留守番していて、主人が帰宅したら熱烈大歓迎をしてくれます。犬は、飼い主がどんなときでも喜んでくれるのです。それが大谷選手には、よいのでしょう。

大谷選手はそんな犬の行動に接すると、緊張が一気にほぐれて、癒やしになるのではないでしょうか。

2、野球はチームプレーで犬は群れ社会なのが共通

水泳や陸上競技は、単独でするスポーツです。その一方、野球はチームでするものです。野球は群れの競技です。

犬は猫と違って、家族を群れとして見ています。ひょっとしたら、大谷選手は愛犬のコーイケルホンディエの動作を見て、群れ社会の掟を習得しているのかもしれません。大谷選手の愛犬は、映像を見る限りそれほど年齢を重ねていなくて、成犬になるかならないかぐらいに見えます。愛犬は、よくしつけられていますので、訓練もちゃんとしているのでしょう。

そんな犬との交流から、群れ社会にいる人間のコミュニケーションの仕方を考えているのかもしれません。

3、小さいときから、犬がいる環境

大谷選手は幼いころからゴールデンレトリバーを飼っていました。

名前はエース君で大谷家にやってきたのは、大谷選手が野球を始める前の小学1年生のころだったそうです。プロに入ってからも、試合前のロッカールームでエース君の写真を見たり、2016年の大みそかのNHK紅白歌合戦に審査員として出演した際にも、「(帰省できずに)犬に会えない」と漏らすほどに、かわいがっていました。

母の加代子さんが「犬好きに悪い人はいない」と言っていたそうです。日本ハムにドラフト1位で強行指名を受けた当初は悩んでいたそうですが、当時の日ハムの山田正雄ゼネラルマネージャーが、大の犬好きで「エース君に会いたい」と話していたので、心を開いたという逸話は有名です。

大谷選手は小さいときから犬がいる環境で育っているので、犬がいるとリラックスできるのでしょう。

イチローさんと柴犬

イメージ写真
イメージ写真写真:アフロ

イチローさんも大の犬好きで、一弓(いっきゅう)君を大切に飼っていました。

一弓君の名前の由来は、イチローさんの「一」と奥さまの弓子さんの「弓」の字をとって「一弓」君だそうです。17歳まで長生きしていました(犬の平均寿命は約14年)。

イチローさんは、「仔犬のころにシアトルの我が家に来て、まさか野球選手として現役を引退するまで一緒にいられる」とは思っていなかったそうです。イチローさんの引退を見届けてから、一弓君は天国に逝ったそうです。

現在のイチローさんの家には、一弓君の祖父にあたる「長天坊」の血を継ぐ1歳の姉弟2匹が家族に加わりました。イチローさんが雌を「姫弓(ききゅう)」ちゃん、雄を「天朗(てんろ)」君と命名して、柴犬たちとにぎやかな暮らしをしているそうです。

まとめ

イメージ写真
イメージ写真写真:アフロ

イチローさんは愛犬が支えになり野球を続けられたそうです。

高齢犬だった一弓君が毎日、懸命に生きている姿に感銘を受けたと打ちあけています。

大リーガーは、常に厳しい勝負の世界に生きるので、緊張が続きます。犬と接することは息抜きになり、すてきな相棒になるのでしょう。

大谷選手は『少しゲームはやる』と明かしていますが、ほかにはこれといった趣味はないようですので、愛犬と戯れることでよい気分転換になるのでしょう。大谷選手は、犬という家族を得たことで、さらなる活躍が期待できそうです。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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