【ペットの訃報マナー】SNSで犬猫の“亡骸の写真”の投稿はOKか?
週刊女性 PRIMEでは、「SNSでペットの“亡骸写真”投稿は愛か、それとも自己満足の承認欲求か、問われる訃報マナー」という記事で問題提起しています。
筆者は、SNSでペット関連のものをフォローしているので、お花で飾られたペットの亡骸の写真を毎日のように見ています。
ペットの亡骸の写真をあげることの何が問題か?
「SNSの普及により、ペットの死をインスタなどで不特定多数の人に配信することが珍しくなくなりました。死をネットで知らせることへの抵抗感が薄れているため、無意識のうちに誰かに不快感を与えてしまう可能性も増えたと思います」と犬ブロガーで、犬用リードの製造販売を手がける「ルンカ」代表の戸田さつきさんが、週刊女性 PRIMEのインタビューで語っています。
つまりペットの亡骸の写真を見ると、辛い、悲しいなどの思いや不愉快な気持ちになる人がいることを知っておくべきです。
問題のは、訃報を知らせるのはいかがなものか、といっているわけではなく、亡骸の写真です。遺影(いえい)の写真ではないです。次に、遺影と亡骸の写真の違いを整理しておきましょう。
遺影と亡骸の写真の違いとは?
「遺影」とは?
遺影とは、亡くなった人やペットを偲ぶために、作られる写真(たまに肖像画もあります)です。
人の場合は、葬儀のときに飾られる写真です。以前は白黒の写真が多かったですが、最近では明るい方がいいという風潮になり、カラー写真で微笑んでいる写真も一般的になりました。
ペットは家族の一員といわれているので、元気だった頃の楽しいそうな写真を遺影にすることが多くなってきています。
「亡骸の写真」とは?
まさに、亡くなったときの写真です。
遺影に比べて、ダイレクトに「死」をイメージさせるので、それを見て不愉快や悲しい気持ちになる人がいます。
飼い主からすれば、亡骸の写真は、犬や猫の顔は被毛に覆われているし、周りを花で飾っているので、それほど抵抗がないかもしれません。亡骸は、周りに供養の花などがないと、眠っているように見えるからです。
ペットが亡くなったとき、SNSでの訃報のマナーはどうすればいい?
SNSがなかった時代には、ペットが亡くなったときは手紙や葉書きで知らせるだけでした。つまり、送った人しか亡骸やその写真を見なかったのです。
いまは、SNSでコミュニケーションをする人が増えて、そこに属している人が数多くいる時代なのです。そのなかには、亡骸の写真を見ることで気分に不調をきたす人、そして「死」がダイレクトに伝わる亡骸の写真を見たくない人がいることを忘れないようにする必要があるのです。
もし、SNSで「亡骸の写真」を投稿したいのであれば、よく知っている人や生前、ペットを可愛がってくれていた人しか見られないように限定でするのが望ましいです。
ペットが家族の一員になって、まだまだ歴史が浅いので、このような訃報のマナーは、みんなで意見を出し合って考えることが必要です。
まとめ
SNSは、多くの人が目にする場なので、亡骸の写真が苦手でそれを見ると不愉快に感じる人がいることを知っておいてください。
筆者は、日ごろは犬や猫のがん治療をしています。
治療をしても助けることができない犬や猫は、います。そんな毎日を送っていますが、自分が治療した犬や猫の亡骸の写真を飼い主から見せていただけることは、たいへんありがたいです。筆者にとっては、その子たちの飼い主ではないけれど、家族のように思っているので、不愉快な気持ちになることはないです。
飼い主のなかには、亡くなった直後の写真や遺骨の写真を見せてくれる人もいます。どのような最期だったか教えてもらえて、今後の治療の参考にさせてもらっています。
SNSに投稿する人は、自分の気持ちをみんなわかってくれると思いがちです。人によって、「死」に対する受け止め方が、違うことを知って、SNSに投稿することがマナーになります。