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田中みな実さんが愛犬に英語で話しかける動画が話題に。ワンコのコマンドは英語がいい?

石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師
イメージ写真(写真:イメージマート)

仲里依紗さんのYouTubeチャンネルにに田中みな実さんが出ているものがあります。

その動画は、田中みな実さん宅で撮られていて、愛犬のトイプードルが出演していました。田中みな実さんは、吠えている愛犬に向かって「いけない」と言ったあとに「ママとちょっとお話しする?」と日本でいいながら、次は英語で話しています。それを見て、字幕に「さすが帰国子女」と文字が出ます。

実は、犬のしつけは英語がいい?

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イメージ写真写真:イメージマート

田中みな実さんは、基本的には日本語でコマンド(命令するときの言葉)を言っていますが、英語でも犬に話しかけています(たぶん、このように言っています。Mom is so proud of you.あなたは最高だよ、誇りに思っているよ(だからいい子にしてね?))。

意外と知られていないのですが、犬のコマンドは、英語がいいと言われています。主にふたつの理由があります。

ひとつ目の理由は、英語のほうが単語として短く言うことが出来るので、犬が理解しやすいということです。

たとえば、「来い」という号令をかけようとした時、英語で号令をかけると「come」の一言で済みますが、日本語の場合、「来い」「おいで」「来て」などいくつかの言葉が、指示を出す人によって異なって使われる場合が多く、犬は、幾通りもの言葉を覚えなくてはなりません。

もうひとつの理由は、日本ではあまり英語が使わないので、犬は「come」という言葉をあまり聞かないため、すぐに「行く」ということだとわかります。日本語圏内では「おいで」「来て」などという言葉は溢れているので、日本語でコマンドしていると犬が他の人が言っている言葉に間違って反応することもあるため、英語がいいとも言われています。

もちろん、犬をしつける場合は、言葉だけではなく基本的にはジェスチャーなどもつけて教えますが、言葉と合わせると、犬はより理解しやすくなるのです。

犬のしつけの英語のコマンド一覧

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愛犬をしつけるコマンドを英語にしようと思った人は、以下がその例なので参考にしてみてください。

・お手 hand(ハンド)

・おかわり change(チェンジ)

・左前脚のおかわり left hand(レフトハンド)

・右前脚のおかわり right hand(ライトハンド)

・おすわり sit(スィット)

・聞け listen(リッスン)

・待て stay(ステイ)、wait(ウェイト)

・伏せ down(ダウン)

・立て stand up(スタンダップ)

・来い come(カム)

・放せ drop(ドロップ)

・頂戴 give(ギヴ)

・見て look(ルック)

・行け go(ゴー)

・歩け walk(ウォーク)

・走れ run(ラン)

・止まれ stop(ストップ)

・よし ok(オーケー)

・良い子(雄) good boy(グッボーイ)

・良い子(雌) good girl(グッガール)

・ダメ no(ノー)

コマンドはできるだけ短い言葉ではっきりと伝えてあげる事が、大切です。家族がいる場合は、全員が同じ単語でしつけてください。

まとめ

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犬と一緒に生活するためには、家の中で危ない目に遭わないように、また散歩などで他人に迷惑がかからないようにしっかりしつけることが大切です。

そのとき、しつけることに懸命になりすぎて、飼い主があせらないようにしましょう。コマンドに沿った動作ができたときは、褒めてあげたり撫でてあげたりすれば、さらに効果的にしつけを行えます。

しつけも行動学が進んできて、ずいぶんと進歩しています。褒め上手の飼い主の方が、犬がしつけを習得できます。

まねき猫ホスピタル院長 獣医師

大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は食事療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医者さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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