コロナ禍でペットブームが加速しています。

なかでも「散歩がいらない」「野良猫の子猫が簡単に手に入る」といった理由で高齢者で猫を選ぶ人も多くなっています。

かわいいからと家に連れて帰り2頭の猫が簡単に数十頭になり「こんなことになるなんて」というケースもあります。そのうえ、飼い主に認知症が出てくると猫の避妊手術をしようと考えているうちに手がつけられない状態になることもあり社会問題にもなっています。

猫は、数年経てば、子猫を産まなくなると思っていませんか。今日は、猫はいつまで、繁殖しつづけるのかを考えていきましょう。

猫はいつまで繫殖しつづけるの?

富山県 ねこの年齢 サイトより
富山県 ねこの年齢 サイトより

栄養満点のキャットフードとか食べさせていなので、そんなにずっと繫殖できないと思っていませんか。

猫は、繁殖能力が高い動物です。まずは、オス猫から説明します。16歳というシニアになっても繁殖能力があるのです。まあ16歳かと思っているかもしれませんが、人間の男性が80代前後で父親になることを意味しているのです。

メス猫も15歳ぐらいまで出産していた子は、筆者の病院にいました(その猫の飼い主さんは、毎回、里親をさすがしていますた)。高齢になると、1頭だけしか産まない(猫の普通の出産は、4頭から5頭が多いです)ということもありました。人間の年齢に換算すれば、オスと同様に80代前後ですね。

ギネスブックによると、これまでの記録は、2006年にスペインの女性が66才で双子の男の子を出産したのが最高齢とされています。

一般的には、人間の閉経を迎える年齢は50歳すぎなので、猫でいうと9歳ぐらいですね。10歳にならないメス猫は、普通に発情が来て子猫を産んでいます。

つまり、相対的に猫の方が、人よりはるかに長く繁殖しつづけるので、5、6歳になっても子猫を十分に産みつづけるのです。

血統書つきの子と雑種の子は、どちらが長く発情するの?

写真:tomoko.m/イメージマート

もちろん、どちらにも餌をきちんとあげるという同じ条件下での話になりますが、やはり雑種の子は強いですね。シニア(7歳すぎ)になっても衰えを見せることがなく、発情が来て交配して妊娠して子猫を産みます。血統書つきの子は、シニアになっても発情をしつづけるということはやはり少ないですね。

そのため、野良猫が産んだ子猫を家に連れて帰って、不妊去勢手術をしないと10歳過ぎて産みつづけることが起こるのです。

かわいそうだからといって不妊去勢手術をして、いざ困ってしようとするとシニアになって、年齢的に手術は危険かなと思っているうちに、また子猫が増えてしまうのです。

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猫の繁殖能力は、高いものです。

何度も書いていますが、不妊去勢手術をしていないオスとメスがいれば、上の写真でもわかりますように、1年で20頭以上、2年で80頭以上、3年で2000頭以上になるといわれています。

かわいいからといって子猫を飼って、そしてかわいそうだからといって不妊去勢手術をせずにいるとこのようなことが起こるのです。飼い主は、このように猫の繁殖能力が高くそして、繁殖も長くつづくことを理解してくださいね。

多頭飼育崩壊を防ぐためにあなたができること

コロナ禍で、社会的孤立、高齢化、貧困問題が生む「多頭飼育崩壊」が問題になっています。これは、特別なことだと思っているかもしれません。しかし、不妊去勢手術をしないとこのような状態に簡単になるのです。

猫の発情の特性を知っていれば理解できて、それを防ぐことができますね。猫はかわいいですが、その繫殖の生理を知ることも大切ですね。