静岡でサーバルキャットが逃亡中 珍しい動物を飼いたいけれど実際ヤバいペットとは?

(写真:アフロ)

6月27日午前、静岡市の住宅からネコ科動物のサーバルキャット1頭が脱走しました。珍しい動物やきれいな動物を飼いたいという気持ちは、動物好きな私には理解できます。アニメやインターネットに投稿されている動物たちの写真や動画を見ると、飼えそうに思いますね。そこで今日は、珍しいけれど、実際に飼うと大変でヤバいペットについて考えましょう。

サーバルキャット

サーバルキャットとは、以下のような動物です。

・ネコ科の動物

・鋭い爪や鋭い歯を持っています。

・体長70センチ、体重10キロ

・肉食で、野生のサーバルキャットは鳥やネズミを食べます。

・夜行性

・行動範囲が広いので最大10キロから20キロの範囲まで移動する可能性があります。

サーバルキャットの「うつぼ」ちゃんを発見したら

警察に通報して、手を出さない、覗きこまないことですね。鋭い歯や爪がありますので。「うつぼ」ちゃん、早く無事に発見されますように。

サーバルキャットは、6月1日から特定動物になっています。

注意:人に危害を加えるおそれのある危険な動物とその交雑種(特定動物)は令和2年6月1日から愛玩目的等で飼養することが禁止されました。動物園や試験研究施設などの特定目的で特定動物を飼う場合には、動物の種類や飼養施設ごとに都道府県知事又は政令指定都市の長の許可が必要です。

アライグマ

撮影筆者 『世界動物大図鑑』
撮影筆者 『世界動物大図鑑』

1970年代のテレビアニメ『あらいぐまラスカル』の人気が出てペットとし日本で飼われていました(2005年以降から特定外来生物に指定されているのでペットとして飼うことはできません。日本では学術研究目的でだけ飼育できます)。

・アライグマ科アライグマ属

・タヌキに似ています。

・前足を水中に突っ込んで獲物を探る姿が手を洗っているようで、かわいい。

アライグマは飼育の難しい動物だった

子どものアライグマは、実際、かわいいです。子どもアライグマは、以前は診察していました。

一方で、大人になると、とても一般家庭では飼うことができなくなるケースが増えました。エサを与える度に、ひっかかれたりして、びくびくするようになり、飼い主の身勝手で近くの山林などに「逃がす」人が多く(現代の日本では外来法違反で書類送検になります)、いまでは、害獣になっていますね。アライグマには、なんの罪もないですね。

飼育放棄されたアライグマよって、農産物や家屋が被害にあいました。その上、アライグマは、いろいろなものを食べるので、希少な生物(カスミサンショウウオなど)がアライグマの被害にあっているのです。アライグマの多い地域では、生物環境が大きく変化してしまいます。

アヒル

京都市動物園
京都市動物園

アヒルの脚の裏より

アヒルは、水鳥であるカモ科で危険な動物ではありません。一方で、飼う環境によっては扱いにくいのです。アヒルの雛は濃い黄色のヤマブキ色で、本当にかわいい動物です。でもマンションや都会で飼うのは、難しいのです。趾瘤症(しりゅうしょう)という写真のような病気になることが多いです。

京都市動物園
京都市動物園

アヒルの脚の裏より

環境

・水浴びができる水場

水鳥なので、水場はいります。水浴びで汚れを落とし、羽根をきれいに保っています。また水に浮かんで過ごすことは、足への負担を減らし、足裏の病気や脚の関節病の予防にもなります。

・足にやさしい地面

アヒルは足にトラブルの多い鳥です。鳥なのですが、家禽で体重が重くなるように改良されているので、足は強くないのです。そのため、コンクリートや石畳のような硬い地面で過ごしていると足に負担がかかり、足裏の皮膚が固く腫れたり、潰瘍ができたりします。

マンションや都会でアヒルを飼う場合は

・庭に池があれば理想的ですが、タライやビニールプールなどにきれいな水を溜めることで代用しましょう。

・土の地面が理想ですが、コンクリートにする場合は、スノコや人工芝を敷くなどして、直接硬いところを歩かせないようにしましょう。

まとめ

人気の珍しい動物たちは、現実は扱いにくく、ときには危険なこともあります。もちろん、動物福祉の観点から、野生の動物を飼うべきではないですね。ペット化されていない動物は、都会の住居では住みにくく、自然環境や農場で生きられるようになっています。サーバルキャットは、6月1日から特定動物になり、ペットとして飼うことはできなくなっています(以前から飼っていた特定動物は、そのまま飼うことができます。詳細は、行政に尋ねてください)。

野生動物はフワフワでかわいいものもいますが、ペットに適していないのです。珍しい動物を見たいときは、動物館や水族館に行きましょう。ペット化されていない動物は、やはり専門家のいる動物園や水族館などで飼われるべきですね。

参考サイト

特定動物(危険な動物)の飼養又は保管の許可について

京都市動物園