LGBT取組、優秀企業を表彰

5月に開かれたLGBTの祭典「東京レインボープライド」には多くの企業も参加した(写真:Duits/アフロ)

 性的マイノリティーLGBTが働きやすい職場づくりを目指す任意団体のwork with Pride(wwP)は、個別企業のLGBT施策を評価し、優秀企業を表彰する事業を始める。企業に取り組みの強化を促すと共に、先進的な事例を世の中に広く知ってもらい、LGBTに対する差別のない社会を実現するのが狙い。LGBTへの取り組み姿勢で企業を評価する試みは、米国など海外では例があるが、日本では初めて。企業の取り組みが加速しそうだ。

 wwPは、LGBT問題に取り組むNPO法人のグッド・エイジング・エールズや虹色ダイバーシティ、国際NGOのヒューマン・ライツ・ウォッチなどが中心となって運営する団体で、一部の企業も参加。これまでも企業向けにLGBTに関するセミナーを開くなどの活動を続けてきた。LGBTに対する差別解消を目指す企業は徐々に増えているものの、他の先進国と比べると遅れていることから、活動を強化することにした。

 評価事業はまず、大きく分けて5つの項目(評価指標)からなる「PRIDE指標」を今月21日に公開し、評価を希望する企業を募集する。応募企業は、項目ごとにどんな具体策を立て実行しているかを説明する資料をwwPに提出。それをwwPの指標運営委員会が審査し、項目ごとに、要件を満たしていれば1点、そうでなければ0点を付ける。満点は5点だ。評価結果は企業に個別に通知。その上で、承諾が得られれば企業名を公表し、5点を獲得した企業は「ゴールド」、4点は「シルバー」、3点は「ブロンズ」として表彰する。第1回の表彰式は10月下旬、東京都内で開く予定。

 評価指標は、Policy (行動宣言)、Representation(当事者コミュニティ)、Inspiration (啓発活動)、Development (人事制度・プログラム)、Engagement (社会貢献・渉外活動)の5つ。例えば、行動宣言の項目では、LGBTに関する方針を明文化しインターネットなどで社内外に広く公開しているか、その方針には「性的指向または性自認を尊重する」などの文言が含まれているかなどが、要件となる。

 高評価を得た企業は、企業イメージが高まる上、優秀な人材の獲得がしやすくなる。また、取引先にも厳しいコンプライアンスを求める欧米企業などとビジネスをする際にも、メリットがあるとみられる。

 PRIDE指標の公開場所はこちら。www.workwithpride.jp/prideindex/download