独身と夫婦との間で書籍などへの支出金額にはどのような違いがあるのか(2020年公開版)

↑ 書籍への支出金額はどれほどか。(写真:アフロ)

インターネットという新しいメディアの登場で、紙媒体のビジネスは一様に厳しいとの話を聞く。世帯の種類で書籍などの紙媒体への支出金額にはどのような違いがあるのだろうか。単身世帯と二人以上世帯の違いについて、総務省統計局による家計調査の結果(年次分は2019年分が最新)から確認する。

次に示すのは世帯単位の紙媒体への支出金額の実情を月あたりで計算した結果。単身世帯は当然世帯主本人のみ、そして二人以上世帯は夫か妻の片方どちらか、さらには子供が購入しても(子供の小遣いによる調達までは「家計」にカウントしきれていないので、あくまでも「世帯全体のお財布から買った」もののみとなるが)支出金額として該当する。

子供の存在を考えると数字に大意はない(大人と子供で購入傾向は大きく異なるにもかかわらず、それらをまとめて計算してしまう)のだが、一応二人以上世帯では「一人あたり」も(平均世帯構成人数から)算出して、グラフを併記しておく。

↑ 単身・二人以上世帯の支出金額(月あたり、種類別、円)(2019年)
↑ 単身・二人以上世帯の支出金額(月あたり、種類別、円)(2019年)
↑ 単身・二人以上世帯の支出金額(月あたり・一人あたり、種類別、円)(2019年)
↑ 単身・二人以上世帯の支出金額(月あたり・一人あたり、種類別、円)(2019年)

雑誌・週刊誌において世帯購入頻度は単身世帯の方が上だった。しかし金額面では二人以上世帯の方が上の結果が出ている。だが一人あたりの計算では当然のことながら単身世帯の方が上になる。二人以上世帯の紙媒体離れだけでなく、単身世帯の(高齢化による比率相対的な)購入額の積み上げが同時に起きているのだろう。

書籍においては世帯単位で見ると二人以上世帯の方がわずかに上だが、一人あたりで計算すると単身世帯の方がはるかに上回っている。個人の支出金額の観点では、単身世帯の構成員の方が書籍へ多くの支払いをしている計算になる。

今結果からはあくまでも金額からの推測だが、単身世帯でも二人以上世帯でも世帯単位で、雑誌・週刊誌も書籍もおおよそ1か月に1冊程度しか購入されていないと見ることができる。電子書籍の類は含まれていないとはいえ、寂しい実情には違いない。

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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

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