子供が使うインターネット利用機器としてのゲーム機は専用か保護者と共用か(2019年公開版)

↑ 兄弟でテレビゲーム。それは誰のものなのか。(写真:アフロ)

子供達がインターネット利用端末として使っている携帯ゲーム機や据置型ゲーム機は、果たして子供専用のものなのだろうか、それとも保護者との共用のものなのだろうか。その実情を内閣府が2019年5月に確定報の詳細値を発表した「2018年度青少年のインターネット利用環境実態調査」(※)の結果から確認する。

次に示すのはインターネット利用機器として使っている携帯ゲーム機における専用・共用実情。例えば総数では自分専用の値が72.1%と出ているので、小中高校生で携帯ゲーム機を使ってインターネットを利用している人のうち72.1%は、その携帯ゲーム機を自分専用のものとしていることになる。なおインターネットを利用せずに家庭用ゲーム機を使うケースもあるため、この値がそのまま家庭用ゲーム機全体としての、専用・共用実情を示すわけでは無いことに注意が必要となる。

↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(携帯ゲーム機、該当機器でインターネット利用者限定)(2018年)
↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(携帯ゲーム機、該当機器でインターネット利用者限定)(2018年)

総数では72.1%が自分専用、6.0%が保護者と共用、18.9%が兄弟姉妹と共用。保護者は遊ぶつもりは無いが、兄弟姉妹がいる場合は1人1台ずつ持たせる場合もあれば、共用で1台を与える場合も多々あるという次第。

男女別ではおおよそ男子の方が自分専用の割合は高く、女子はその分兄弟姉妹との共用割合が高いものとなる。他の調査結果などで女子は家庭用ゲーム機にはあまり注力しないとの結果も出ていることから、共用とはいえ、男子の兄弟が主な持ち主で、女子は遊びたい時に貸してもらうような状況なのだろうか。また学校種類別では上になるに連れて自分専用の割合が高いものとなっていく。自分の小遣いから購入する場合も多くなってくるからかもしれない。

続いて据置型ゲーム機。

↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(据置型ゲーム機、該当機器でインターネット利用者限定)(2018年)
↑ インターネット利用機器の専用・共用状態(据置型ゲーム機、該当機器でインターネット利用者限定)(2018年)

携帯ゲーム機と比べて保護者や兄弟姉妹と共用の割合が高い。これは据置型ゲーム機の特徴として機動力が低く事実上固定された状態での利用となることから、家族全体の共用物としての購入・利用の場合が多々ある結果と考えられる。もっともそのような場合、インターネットを利用したプライベートなやり取りは難しいものとなるだろう。

男女別では明確な形で男子の方が、学校種類別では上になるに連れて、自分専用の回答率が高くなる。特に女子の場合、保護者との共用の値が男子と比べて明確に高い。高校生でも28.6%は保護者との共用となっている。携帯ゲーム機と比べて高度な利用ができることから、保護者の心配もひとしおなのだろうか。あるいは専用で購入する、買ってもらうほどにはゲームに関心が無いからなのかもしれない。

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※2018年度青少年のインターネット利用環境実態調査

2018年11月8日から12月9日にかけて、2018年11月1日時点で満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ5000人に対し、調査員による個別面接聴取法(保護者は訪問配布訪問回収法)で行われたもの。時間の調整ができない場合のみウェブ調査法(保護者は加えて郵送回収法)を併用している。有効回答数は青少年が3079人(うちウェブ経由は73人)、保護者は3445人(うちウェブ経由は21人、郵送回収法は39人)。

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(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。