女子高生は1日3時間近く…子供達はスマホで毎日どれ位ネットを使っているのだろうか
機動力を有し高性能なスマートフォンの普及に伴い、インターネットの利用に夢中な子供が増えている。現在スマートフォンでインターネットを利用している子供達は、どれ位の時間をネットアクセスに費やしているのだろうか。内閣府が2015年3月付で確定報を発表した「平成26年度青少年のインターネット利用環境実態調査」の公開値から、その現状を確認していく。
今調査(2014年11月8日から12月7日にかけ満10歳から満17歳までの青少年とその同居保護者それぞれ5000人に対し、調査員による個別面接聴取法(保護者は訪問配布訪問回収法)で実施)の限りでは、小中高校生のスマートフォンを使ったインターネット利用率は小学生9.1%、中学生36.3%、高校生86.8%となっている。
そこでその「スマートフォンでインターネットを利用している人」における、平日の平均的なスマートフォンによるインターネット利用時間を示したのが次のグラフ。「未使用」が存在するのは、今件回答が平日の平均時間であるため。土日にのみスマートフォンでインターネットを利用する人も「スマートフォンを使ったインターネット利用者」に該当することから、今件調査項目の回答者には当てはまる一方、平日の利用時間はゼロとなる。
青系統ほど短時間、赤系統ほど長時間となるように配色しているが、学校種類が上になるに連れて赤系統が増える=時間が伸びている事が分かる。平日で1日2時間以上の利用者は赤系統となるが、小学生は2割足らず、中学生は約4割、高校生では2/3程度にまで増える。また全般的に男子よりも女子の方が利用時間が長く、特に高校生では1日5時間以上の利用者が13.0%にまで達している。もっとも中学生ですでに女子は11.2%が1日5時間以上の利用者であることから、むしろこちらの方が問題視されるべきかもしれない。
平均時間を算出すると次の通り。
小中高いずれにおいても女子の方が利用時間が長い。もっとも、差異が大きく出ているのは小学生のみで、中高生ではそれほど大きな違いは無い。男子高校生になると、スマートフォンでインターネットを利用している人は男子でも平均1日2時間以上を費やしている。女子高生では実に3時間近くとなる。
今調査では平日の利用時間のみが設問として設定されており、休日の利用状況は確認が出来ない。しかし他の類似調査によれば休日は平日以上に長い時間の注力が観測されており、プラス1時間以上の上乗せは容易に想像される。読書やテレビ視聴などと同じようなものと考えれば理解は出来るのだが、その姿を見て気が気でない保護者も少なくあるまい。
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