タイガー・ウッズがゴルフクラブを握り、ゴルフボールを打つ姿がツイッターで公開された。ウッズが球を打つ姿を目にするのは、今年2月の交通事故以来、初めてのこと。ビッグな朗報に世界中のゴルフファン、ウッズファンが沸いている。

スイング動画は、ウッズが自身のツイッター・アカウントで公開したものだ。ウッズは白いキャップを被り、白いシャツ、黒い短パン姿。右足全体は黒いサポーターで覆われているが、両足に均等に体重をかけて構え、アイアンを軽く振っているウッズのスイングは、よどみがなくスムーズだ。

緑の芝の上には、白い球がいっぱい入った大きなバケツが置かれている。画面の手前にはローンチモニターも置かれている。すでに長いクラブでフルスイングができる状態なのだろう。

動画は1スイングだけを写したわずか2秒ほどの短いものだが、公開されるやいなや、わずか15分間で「いいね」は2万4000件を記録。その数はみるみる増え、瞬く間に5万件、6万件と増え続けている。

動画の視聴回数も、公開から1時間で138万回を超えている。どれほど多くのファンがウッズのゴルファーとしての復活を待ち望んでいたかを如実に物語る現象と数字である。

【奇跡の始まり?】

スイング動画には、英語が2語、添えられている。

「Making progress(前進している)」

これは、ウッズが4度目の腰の手術後、初めて球を打つ姿をツイッターで公開した際とまったく同じ2語である。

あの4度目の腰の手術後、ウッズは2018年のツアー選手権で復活優勝を果たし、2019年マスターズを制して、奇跡を起こした。

だからこそ、今回もあのときの奇跡の始まりとまったく同じ2語を添え、再び奇跡を祈っているのではないか。いや、祈るのではなく、奇跡を起こそうとしているのではないか。

そう思えるからこそ、人々は、この朗報に沸いているのだと思う。

【回復をしっかりアピール】

今年2月の交通事故後、ウッズの姿が人々の目に触れた機会は、決して多くはなかった。最初は松葉杖姿の写真だったが、10月には長男チャーリーくんのジュニア大会の練習場で、打席の後方に松葉杖無しで立っている姿や、コース内をゆっくり歩いている動画が出回った。

11月にはロサンゼルスのホテルの敷地内を歩ている様子が動画に収められ、SNSで拡散された。そのときは「ホテルのたった5段の階段を昇るウッズの足取りは明らかにぎこちない。足をわずかに引きずっており、体が揺れている。100%の回復からは、ほど遠い」といった記事も米メディアの一部から発信され、ファンや関係者の心配が膨らんでいた。

その数日後に公開された今回のスイング動画は、まさに「100%の回復からは、ほど遠い」という記述を否定するに十分なほど、ウッズの順調な回復ぶりを見せてくれている。

ウッズが大会ホストを務めるヒーロー・ワールド・チャレンジ(12月2~5日)は、間もなくバハマで開催される。そのときウッズは、きっと次なるアクションを起こすのではないだろうか。