産経新聞が自社サイトに買春ガイド掲載→黙って削除、をやらかしたようです
Twitterである記事が悪い意味で話題になっているものの、どこも取り上げる所が無いようなので、せめて私の方で記録を残したいと思います。
産経新聞の2014年W杯特集内の各国代表ニュースにこんな記事がありました。
ブラジルW杯を前にした、ブラジルにおける少女売買春の問題を提起している記事……と一見思わせます。
ところがこの記事、書き手の”視点”が明らかにおかしい。さすがに産経新聞も問題アリと判断したのか、問題の箇所は現在は削除されていますが、本来の記事はどんな内容だったのか、過去のWeb情報をアーカイブしている Internet Archiveで見てみましょう。
前段は良いとしても、「格安」という表現は、明らかに買い手から見た表現です。もっとも、この程度なら表現の問題で済むかもしれません。ですが、まだ問題は続きます。
売春の手口まで具体的に載せるのはさすがにどうかと思います。私もそのまま引用するのは拙いと思い、隠語の部分は削りました。いくら夕刊フジがグループにあるからといって、こういう記事を産経新聞の名前で出すのはどうなんでしょうか。
ですが、実態を伝えるために具体的な手口も記事にした、と抗弁する事も出来るかもしれません。ならなんで産経は削除したんだ、という問題が残りますが。
ところが、最後の締めが色々と決定的でした。
明らかに書き手の記者の立ち位置が、買春側であると白状してしまっております。天下の産経新聞記者が、署名入りで児童買春側の視点から買春ガイド記事を書くのもどうかしてますが、この記事にOK出してしまった上の感性にも色々と問題がありそうです。
さすがに問題ありと感じたのか、6月4日3時現在、記事中から売春手口の部分や最後の「手痛い目」は無くなり、「少女買春に警察が目を光らせるが……」的な抑えめの記事になっております。ところが、記事の訂正を行った旨の記載はありません。産経は先日も「STAP細胞の再現に成功した」という誤報記事を黙って削除しており、2chまとめサイト並のモラルの無さを全国紙の身でやらかしちゃってます。ネット時代の今、黙って消したところで、ログは残って悪評ばかり増えるのに、こういう対応はどうなんでしょうね。
新聞社もガードを緩めていると、手痛い目にあうかもしれない。(ど)
※この記事はブログ記事、dragoner.ねっと「産経新聞が自社サイトに買春ガイド掲載→黙って削除、をやらかしたようです」のYahoo!ニュース向け配信版になります。