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民進党の蓮舫代表が衆院選くら替え表明。出馬する東京の選挙区がどこになるか予想。

明智カイト『NPO法人 市民アドボカシー連盟』代表理事
(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

昨日、民進党の両院議員懇談会で蓮舫代表が参議院からくら替えし次期衆院選に東京の小選挙区から立候補する意向を表明したそうです。なお、具体的な選挙区についてはまだ言及していません。

それでは蓮舫代表は次期衆院選において、どの選挙区から出馬することになるのでしょうか。2012年衆院選、2014年衆院選の当落結果なども参考にしつつ考察していきます。(手作りの表を作成してみました。見づらくてすいません。)

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2012年、2014年衆院選 東京の小選挙区 民主党候補者の当落状況(敬称略)
2012年、2014年衆院選 東京の小選挙区 民主党候補者の当落状況(敬称略)

民進党の現職や候補者が不在の選挙区からの出馬は?

民進党のHPにある「次期衆院選公認内定候補」からもわかるように都内25選挙区への候補者擁立作業はほぼ終わっているようです。現時点での現職や候補者が不在の選挙区は東京12区と、東京21区の2選挙区のみになっています。

2014年衆院選において東京12区は公明党の太田昭宏氏、共産党の池内沙織氏、生活の党の青木愛氏、次世代の党の田母神俊雄氏の4氏が争った選挙区です。2012年、2014年ともに民主党の候補者は不在でした。次期衆院選でも民共共闘を続けるようであれば共産党の現職がいる東京12区で、民進党は候補者の擁立を見送る可能性が高そうです。

また、東京21区は今年4月に民進党を離党した長島昭久氏の選挙区です。そのため民進党の候補者は不在となっています。今回の都議選では民進党からの大量の離党者がでました。これ以上、民進党から離党者を出さないという決意を見せるために、長島氏への刺客として蓮舫代表が立候補ということも考えられます。

自民党との対決色を出すなら

次に自民党との対決色を出すならどの選挙区が考えられるでしょうか。私としては東京8区の石原伸晃氏、東京11区の下村博文氏、東京24区の萩生田光一氏がいる選挙区を注目しています。

こちらの選挙区にはすでに民進党の公認内定候補者がいますが、とくに東京11区の下村博文氏は加計学園疑惑、東京24区の萩生田光一氏は安倍首相の側近ということもあり、あえて民進党VS自民党の象徴として蓮舫代表を擁立するということも有りなのではないでしょうか。

あえて民進党が苦戦している選挙区からの出馬は

都内で民進党が民主党時代から苦戦している選挙区はというと・・・、じつは東京17区の平沢勝栄氏がいます。1996年に小選挙区になってから自民党の平沢勝栄氏が連続で7回当選しています。民主党が圧勝した2009年の衆院選挙でも対立候補である民主党の早川久美子氏に3万票の差をつけて勝利しています。この選挙において東京17区は都内に25ある小選挙区の中で唯一、民主党の候補が敗北した選挙区でした。ここで蓮舫氏が平沢勝栄氏を相手に勝利を目指すというのはいかがでしょうか。

以上のように私はこの6選挙区をお薦めしていますが、みなさんはどのように予想されていますか?

『NPO法人 市民アドボカシー連盟』代表理事

定期的な勉強会の開催などを通して市民セクターのロビイングへの参加促進、ロビイストの認知拡大と地位向上、アドボカシーの体系化を目指して活動している。「いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」を立ち上げて、「いじめ対策」「自殺対策」などのロビー活動を行ってきた。著書に『誰でもできるロビイング入門 社会を変える技術』(光文社新書)。日本政策学校の講師、NPO法人「ストップいじめ!ナビ」メンバー、などを務めている。

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