Yahoo!ニュース

史上初。検事による罵詈雑言、人格否定の取調べ録音録画がYouTubeで公開。明かされた人質司法の実態

赤澤竜也作家 編集者
川村政史検事の取調べを受ける江口大和さん(弁護団提供の動画よりキャプチャー)

「ガキだよね、あなたってね、子どもなんだよね」

「稚拙な主張、なんだこれ? って」

「うっとうしいだけ。イライラさせる、人をね」

「なにをしたいのか本質が見えていないっていうのが完全に露呈していますよね」

「ウソにウソを重ねることになりますよ。もともとウソつきやすい体質なんだから、あなた」

「詐欺師的な類型の人たちですよ。あなたもちょっとそこに片足突っ込んでると思うな」

満席となった東京地裁421号法廷に川村政史検事の声が響き渡り、傍聴人は固唾を呑んで聞き入る。

1月18日に行われた国家賠償請求訴訟の口頭弁論期日で、検察による取調べの録音録画が上映された。

それだけではない。

弁護団は裁判所に証拠として国から提出された映像をYouTubeにアップ。国民の眼で検証できるようになったのである。

まずは動画をご覧になっていただきたい。ちなみに当時、被疑者の立場だった江口大和さんは弁護士であり、検察官に対して逮捕翌日である10月16日の取調べの冒頭で、黙秘権の行使を告げている。

https://www.youtube.com/watch?v=XArMxYdhk_U

2018年10月~11月、横浜地検でいったいなにが起こっていたのか? このビデオはわたしたちになにを突きつけたのだろうか?

黙秘を告げても21日間、計56時間の罵詈雑言

江口大和さんは2018年10月15日、弁護士として担当していた事件の関係者に虚偽の事実を供述するよう頼んだとして、犯人隠避教唆の疑いで横浜地検特別刑事部に逮捕された。江口さんは一貫して無罪を主張。先にも述べたよう、黙秘権行使を告げた。

しかし江口さんは21日間、計56時間にわたって取調べを受けることを強いられたうえ、罵詈雑言を浴びせられ続けた。

日本国憲法は「何人も、自己に不利益な供述を強要されない」(38条1項)と定めており、黙秘権が保障されている。いや、保障されているはずである。

江口さんは2022年3月、黙秘権や人格権を侵害する違法な取調べがあったとして国に1100万円の損害賠償を求めて提訴。同年7月に原告側は取調べ録音録画を証拠として出すよう裁判所に文書提出命令を申し立てた。

2023年2月、国は56時間の取調べのうち2時間22分を任意で証拠として提出。原告側はすべて法廷で上映するよう求めた。裁判所は認めなかったものの、江口大和さんの本人尋問の際に必要な部分を再生して示すことは許可した。

そのため、代理人である髙野傑弁護士による質問の合間に取調べの様子を再生するような形で上映されたのである。

勾留が続き、心身の疲労が蓄積するなかでの罵詈雑言

宣誓が行われたあと、髙野弁護士がまず問いかけたのは、「取調べのなかで、一番屈辱的だったこと」だった。江口さんは「逮捕されて10日ほど経ったころ、ガキとか、大きな子どもといった人格を侮辱する発言をされたことだ」と答えた。

2018年10月26日 14時56分~57分15秒 
弁護士観っていうのはね、全然大間違いですよ。ガキだよね、あなたってなんかね、子どもなんだよね。子どもが大きくなっちゃったみたいなね。昨日の押収手続のことに関しても、昨日さんざん言ったけど、発想が子どもなんですよね。
なんか昨日の押収手続見ててもなんか大きい子どもがいるな、みたいなね、ちょっとビックリした感じですよね。ま、逆に言うと素直かなってところなんだけど、根っこは素直なんだろうなって、まあ上から目線で申し訳ないけど、おもしろいですよね。して、ちょっと立ち止まって考えちゃうと、AかBか選択しないといけなくなると、なぜか必ず間違うみたいなね。

この日までにも「バランスが悪い」、「視野が狭い」と言った人格否定を続けられていた。江口さんは、逮捕から10日が経っており、心身の疲労が蓄積していたなかでのこういった発言は、ダメージが大きく、いつまで続くのかと想うと憂鬱になったという。

黙秘をすると言っているにもかかわらず、なぜこのような人格否定の取調べを続けたのか。髙野弁護士より問われた江口さんは「心を折れさせて供述を得ようとしたこと」と「挑発して話させようとした」という2つの理由からではなかったかと話した。

それにしても、法律家たる検察官が、

2018年10月21日 13時59分09秒~59分33秒
なんなのそれは、それは黙秘権の行使なんすか。あなたの言っている黙秘権ってなんなんですか。全然理解できないんだけども。っていうかあなた自身もわかってないんじゃないの。

と実際に話していることには正直、驚いた。

被疑者の職業的スキルを否定。弁護団作成の書面も一刀両断

川村政史検事は江口さんの弁護士としての能力をひたすら貶め続けた。

2018年10月26日 15時19分47秒~20分01秒
超筋悪ですね。まさに刑事弁護を趣味でしかやれない人、プロではない。
2018年10月28日 15時58分08秒~58分29秒
素質的にも刑事弁護をやる資格はないんですよ。刑事弁護だけじゃなくて、弁護士自体、資格がないんですよ。あなたには、なかったんですよ。それを実感できたでしょ。こうなって。だからあきらめてください。ムダなんだから。
2018年10月28日 15時30分03秒~30分41秒
津波が迫り来ているところの地面に立っているみたいな状況なわけで、もうすぐ飲み込まれますよって話で、もう飲み込まれてのかもしれないけどね。そのときにボクちゃんは強いからなんとかしてやるつって、津波と戦ったって勝ち目ないわけじゃないですか。ボクちゃん強くないし、弁護士として。だからもう資格はあきらめてください。整理つけてくださいよ。

弁護士としての技量を高めるべく研鑽を積んでいた江口さんはひどく傷ついたという。

川村検事は勾留延長決定に対する準抗告申立書についても難癖を付けていた。

2018年10月28日 11時40分05秒~43分35秒
ん、で、あなたの方はチマチマチマチマ毎回取調べ時間を気にしてて、して、それを房に返ってメモして、して宮村先生に伝えて、もうすでにこんなに取調べを受けていますと、黙秘の決意は変わらないから、これ以上調べをやるのは、自白を強要するのは黙秘権の侵害だとかわけのわからないことを主張して、あなたがなんで時間を気にしているかなと思ったら、ああ、そういうことかと思って、また着眼点がとろいなと思ったけどもね、全然裁判所はむしろその主張を排斥するために今後もあなたの取調べをする必要があるってことをね、ハッキリ書いてくれてるわけで、全然通用してないんですよ。あなた方の主張っていうのは。おそらくあの黙秘権のところは宮村先生っていうよりあなただよね、あの稚拙な主張、なんだこれ? って。本当に些末な点をねえ、あの、それじゃあ無罪取れないですよ。刑事弁護。まあ実際取れてないと思うけど、あなたの活動ではね。下手くそなんだよ、やり方がね、全然怖くないもん。うっとうしいだけ、前も言ったけども、まあそれは他の事件直接担当してた人からもわたし話聞いているから、うっとうしいだけなんすよ。イライラさせる、人をね、それがあなたの狙いなんだろうけれども。でもそんなところで、あなたは自分のノートに自分が強くないといけない、言うこときかせるには、対警察検察の関係でも、そういった趣旨のことを書いていたけれども、あの、全然強くは見えないんですよ。うっとうしいだけなんですよね。面倒くさい。もうそれしかないですよね。手強いなって感じにはならないんですよ。今回の一連の手続見ててもそうですよ。みんなクビかしげてますよ、なんなんだって。かわいそうですよ、宮村先生とかも。宮村先生の評価も落ちちゃってるんだから、なんだこれ、なんだこの準抗告の申立書って、たぶんあなたでしょ、あの時間でこんなに取調べ受けてます、これから続きます、もうしゃべらないので、これ以上の取調べ続けるのは黙秘権侵害ですみたいな、なにを言ってるの、全然理屈になってねえじゃねえかって、チマチマチマチマそういう主張を考えて、毎回毎回取調べ時間を覚えていって、他方で取調状況報告書には署名しないっていうね、なにをしたいのかが全然、本質が見えてないところがね、もう完全に露呈してますよね。

当時の江口さんは接見禁止措置が付されており、刑事弁護人だけが外部との接点だった。その人間関係にくさびを打ち込もうとしているのである。

弁護士である被疑者に対して論理性がズレていると……

川村検察官は江口さんの中学生時代の成績にも言及していた。

2018年11月1日 14時26分45秒~27分06秒
なんかあなたの中学校の成績見てたら、あんまり数学とか理科とか理系的なものが得意じゃなかったみたいですねえ。本はたくさん読んでたみたいだけど。なんかちょっと論理性がさあ、なんかずれてんだよなあ。

学生時代の成績など事件とはまったく関係がない。江口さんは、自身の出身中学校に対して捜査関係事項照会をしたのか、そんなことまでするのかと驚いたという。

声を張り上げて非難されることもあったという。

2018年10月28日 15時46分21秒~46分41秒
ひたすら公判でも頭下げて、いろんな人に迷惑掛けましたと、弁護士として絶対にやってはいけないことをやったし、弁護士全体のね、弁護士全体の品位をね、貶めることになってしまったと、そういう風に泣きながら言うしかねえんだよ。

この発言の前にも「勝ち目はない」と言い続けられていたため、さすがに弱気になったという。

外部との人間関係を破壊し、被疑者を孤立させる

川村検事は、刑事弁護人が江口さんの話を信じていないとほのめかすこともあった。

2018年10月18日 15時18分07秒~19分09秒
中野先生とかねぇ、宮村先生とかだって恐らく本当の事実関係を知りたいと思ってるはずだと思いますよ。こういう刑事事件になっちゃってるわけですから。きちんと真実をね、語らないとそういう人たちにもね、迷惑をかかっちゃうし、だますことになっちゃうのかもしれないし、それはおかしいと思いますよ、中野先生だって宮村先生だってねぇ。証拠関係見れば、そりゃあなたの言っていることが正しいかどうかだって、あの人たちはわたしから見ればすごくまともな方々だから、そりゃわかりますよ、そんなの。

逮捕勾留され、黙秘権行使を告げているにもかかわらず取調べを受けさせられている被疑者は、このような言葉を投げかけられ、どのような心理状態に陥ったのか?

本人尋問のなかで江口さんは「弁護人の先生もわたしのことを疑っているのかな?」と疑心暗鬼になったと語った。いったんそのような疑念が生じてしまうと、接見の最中でも弁護人がクビをかしげたりすると、不安を抱いてしまうような心理状態に陥り、腹蔵なく話せないようになってしまうというのだ。

検察官は江口さんが属するコミュニティや周囲の人間との関係も壊そうするような発言もあった。次に映し出されたのは恩師についての言及だった。

2018年10月27日 15時45分40秒~46分50秒
ほほほ(笑い声)、ムチャクチャだよね。情けない。どうやったらこんな弁護士ができあがるんだ。そういえば弁護教官聞いてなかったな、刑弁教官。誰? 刑弁教官。聞きにいこうかなあ、どういう教育してんだって。なんでこんなことになってんだって。そうだ、調べりゃわかるから、ちょっとやるか。法廷に立ってもらうか。そういうのも必要だよねえ。おかしいよねえ、こんな弁護士生み出して。どういう教育してんの、司法研修所。まあいいや、ちょっと調べとくわ

川村検事から真顔でこのような言葉を投げかけられた江口さんは、本気で恩師が法廷まで呼び出されるのではないかと思い、どうやってお詫びをすればいいだろうかと、謝罪の文句まで考えていたという。

逮捕・勾留という極限状態のなか、しかも接見禁止で家族とも会えないような状況下では、このような言葉ひとつでも簡単に人の心を圧殺し、信頼関係を突き崩すことにつながってしまう。

物理的に社会から隔絶した場所に閉じ込められるだけではなく、人間関係を分断するような文言を投げかけられることにより、心理的にも孤立を強いられるのだ。

映像のなかで、江口さんの表情はほとんど変わっておらず、なにを言われても動じていないようにも見てとれる。しかし、その心のうちでは必死になって言葉の暴力や、不安をあおる悪意に耐え続けていたのだった。

人として扱わず、人格非難を繰り返して自尊心を破壊する

取調べ中は用を足すことすら気軽には言い出せない。

2018年10月23日 16時13分43秒~14分43秒
悪いことしたと弁護士としてそりゃやっちゃいかんかったと、事情についてはこれこれこうです。すいませんでしたってね、言うのが当たり前なのに、黙秘ですか。おほ、これはいかんでしょ。なんなんだそれはって、弁護士じゃないのかって、なんで説明しないんだって、ねえ、片や弁護士だっつって相手方には説明しろ説明しろ、検察官には説明しろ説明しろってさんざん今まで言ってきといて、自分がそういう立場に立つと黙秘します、権利ですからって。そりゃ法律上は許されるかもしれないし、権利なのかも知れないけど。「トイレです」、トイレがなんだ、「トイレに行きます」、行きますじゃなくて行きたいですでしょ、「トイレに行きます」、行きたいです、(江口さん沈黙)、まあいいや、じゃあ呼べ。

2018年10月23日 16時18分45秒~19分30秒
取調べ中断してスイマセンでしたとか言うんじゃねえの普通、子どもじゃないんだから、あんた被疑者なんだよ、犯罪の。

取調べの場はとても緊張するため、頻繁に尿意をもよおすものなのだという。自分の意思でコントロールできないことですら、取調官に迎合することを強いられた。

人格非難もまた川村検事によって行われた取調べの最後まで続いた。

2018年11月1日 20時38分22秒~38分37秒
もうさあ、そういう見え透いたウソをつくのやめましょうよ、恥ずかしいから。大人なんだからさ、子どもじゃないんだから。子どもみたいなんすよね、あなた見てると、社会性がやっぱり欠けてるんだよね、なんか。

2018年11月1日 20時44分36秒~45分50秒
誰があなたのこと信用すんだ今後、そんな態度で、ウソにウソを重ねることになりますよ。もともとウソつきやすい体質なんだから、あなた。フロッピーのことだって平気でウソつくし、ねえ、あんなにハッキリとウソつかれたのは久しぶりですね。あの、隠したりかね、こっちが聞かないから答えないとかさ、そういうのは往々にして取調べではあるんですよ。だけど、ハッキリ取調べにおいてね、明確なウソつくのって、ちょっとやっぱ特殊な人が多いですよね。詐欺師的な類型の人たちですよ。あなたもちょっとそこに片足突っ込んでると思うな。

このような言葉を連日投げかけられ、そういった取調べがいつ終わるのかわからないこともまた辛かったと江口さんは述懐した。

検察官は「黙秘していると保釈なんてきかない」と言った

左から趙誠峰弁護士、原告の江口大和氏、宮村啓太弁護士、髙野傑弁護士(筆者撮影)
左から趙誠峰弁護士、原告の江口大和氏、宮村啓太弁護士、髙野傑弁護士(筆者撮影)

今回、法廷で上映されたのは約13分間だけだったが、ほかの部分で問題のある取調べはなかったのか。

口頭弁論期日終了後に行われた記者会見において質問を受けた江口さんは、

「川村検察官はわたしの妻を呼び出して取調べをしていました。その取調べでの妻の発言をいちいちわたしにぶつけ、『娘さんはあなたがいなくなったことに気づいて夜泣きしているみたいだ』と言ってきました。それから、横浜地検は長野県のわたしの実家へ捜索に行って両親を取調べていて、その様子もこと細かにぶつけてきました。『あなたのお母さんはとても動揺していた。あなたのお父さんは強がっていたが、ウソをついていた。もっと誠実に対応してくれればいいんだけどね』というようなことを言われました」

「さらに川村検察官は、『こうして争ったり黙秘をしていると保釈なんて、絶対きかない。半年とか1年外に出るまでかかる。その間、家族はどうなる。奥さんに一人で娘さんの世話をさせていいのか。それは父親として夫として無責任じゃないか』ということを言ってきました」

と語った。

「罪証隠滅のおそれがある」もしくは「逃亡のおそれがある」から勾留が認められているはずなのだが、川村検事は、「争ったり黙秘をしていると保釈なんてきかない」と本音をもらしてしまっている。

語るに落ちるとはまさにこのことで、「自白を取るために人質司法を行っている」とみずから認めてしまっているのである。

憲法に定められた黙秘権は守られているのか?

今回の訴訟において、検察官の人格否定発言や弁護人との信頼関係を破壊しようとした言動の違法性はもちろん争点となっている。

しかし、そこが本題ではない。

記者会見において、宮村啓太弁護士は、

「逮捕直後から黙秘権を行使している人に対し、人格非難を含む56時間もの取調べを実施したことが憲法の黙秘権保障の趣旨にかなうのか、ということを問うている」

と話した。検察官一個人の行為を糾弾するために録音録画を公開したのではないのである。趙誠峰弁護士もまた、

「黙秘の権利を行使すると言えば、その人に対してこのような取調べを行ってはいけない。そこまで言わないと権利が保障されていると言えないはずだと思います」

と述べ、髙野傑弁護士は、

「今の日本の実務上、取調べを受けなくてはならない義務があるとされていて、それは黙秘をしている人も変わりないわけです。黙秘をしている人に対して取調べのなかで説得することは許されるという形で理解されているんですけれども、今日の映像を見ていただいたらわかったと思うんですが、真に誰が見てもこれは説得だよねと思えるような範囲に取調官の言動がとどまるっていうことは、現実的にないんだと思います。黙秘している人に取調べが許される限り、このような検察官、警察官の言動はなくならないんだと思いますので、そういう観点でもこちらの映像をしっかりと確認していただければと思います」

と語り、公開された録音録画が「説得」の範囲にとどまっているのかどうか、視聴したうえで考えてほしいと訴えた。

原告・弁護団が皆さんと一緒に考えていきたいこと

江口さんは会見において、

「取調べを21日間56時間以上にわたって受け続けて感じたのは、検察官の個々の言動の酷さもさることながら、もっと辛いのはサンドバックのように、一方的に罵詈雑言を浴びせ続けられなければいけないということでした。人格非難や罵詈雑言を浴びせられる取調べがいつ終わるのかわからない。その日のゴールや最終的なゴールがいつ来るのかもわからない、ということもまた、辛く感じたところでした」

「21日間、川村検察官は確かに暴力をふるってくることはありませんでしたし、怒鳴ってくることは何回かしかありませんでした。ですが、一方的にサンドバックのように延々と、罵詈雑言を浴びせ続けられるということは精神的な拷問でした。憲法が黙秘権を保障している。その趣旨とはなんなのか。疑問に思うものでした。そのことを皆さんにわかって頂きたく、民事事件の証拠として出て来た今回の動画を観ていただければと思います」

と語った。

「ひとりでも多くの人に録音録画を視聴してもらいたい。そしてこの国の刑事司法の在り方について、もう一度考えていただきたい」

江口さんや弁護団の想いが胸に刺さった。

作家 編集者

大阪府出身。慶應義塾大学文学部卒業後、公益法人勤務、進学塾講師、信用金庫営業マン、飲食店経営、トラック運転手、週刊誌記者などに従事。著書としてノンフィクションに「国策不捜査『森友事件』の全貌」(文藝春秋・籠池泰典氏との共著)「銀行員だった父と偽装請負だった僕」(ダイヤモンド社)、「内川家。」(飛鳥新社)、「サッカー日本代表の少年時代」(PHP研究所・共著)、小説では「吹部!」「白球ガールズ」「まぁちんぐ! 吹部!#2」(KADOKAWA)など。編集者として山岸忍氏の「負けへんで! 東証一部上場企業社長VS地検特捜部」(文藝春秋)の企画・構成を担当。日本文藝家協会会員。

赤澤竜也の最近の記事