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暴力終結を訴えノルウェー市民がデモ行進「ノルウェーから連帯を示そう」

鐙麻樹北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員
オスロ国会前に集まった市民 筆者撮影

28日、ノルウェーの首都オスロではイスラエルとパレスチナにおける民間人に対する暴力を非難するためのデモ行進が開催された。

「今すぐ停戦」「人道支援の受け入れ」「民間人の殺害停止」「人質の解放」などを求めて、紛争に巻き込まれた市民への連帯を示そうと国会前広場には数千人が集まった。

開催者は国境なき医師団、アムネスティ・ノルウェー、セーブ・ザ・チルドレン、ノルウェー国教会、ノルウェー労働総同盟などの複数の団体だ。

今起きていることは人道的大惨事であり、紛争は暴力で解決することはできず、民間人の基本的人権は守られなければならないことなどが強調された。

ノルウェー政府はハマスの暴力行使とガザ封鎖を非難している。市民はさらなる国際圧力をかけるように政府に訴えた。

抗議デモはノルウェー各地で開催され、「フリー・パレスチナ」を叫ぶパレスチナ支持派が圧倒的な数を占めていた。

31日のノルウェー公共局の記事では、イスラエルの駐ノルウェー大使が取材に応じ、ノルウェーは「他の欧州諸国に比べて、原則として常にイスラエルに批判的」と話した。

「イスラエルはアパルトヘイト国家」と書かれたメッセージ 筆者撮影
「イスラエルはアパルトヘイト国家」と書かれたメッセージ 筆者撮影

ノルウェーの有名な歌手Åse Klevelandは「フリー・パレスチナ」と訴えた 筆者撮影
ノルウェーの有名な歌手Åse Klevelandは「フリー・パレスチナ」と訴えた 筆者撮影

筆者撮影
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抗議デモは「市民は標的ではない」ことを訴えるもので、パレスチナだけを支持することが目的のデモではなかったが、現場にイスラエル国旗はひとつしか見当たらず、パレスチナ支持者ばかりだった 筆者撮影
抗議デモは「市民は標的ではない」ことを訴えるもので、パレスチナだけを支持することが目的のデモではなかったが、現場にイスラエル国旗はひとつしか見当たらず、パレスチナ支持者ばかりだった 筆者撮影

子どもが犠牲となっていることが最も強く抗議されていた 筆者撮影
子どもが犠牲となっていることが最も強く抗議されていた 筆者撮影

筆者撮影
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北欧・国際比較文化ジャーナリスト|ノルウェー国際報道協会役員

あぶみあさき。オスロ在ノルウェー・フィンランド・デンマーク・スウェーデン・アイスランド情報発信15年目。写真家。上智大学フランス語学科卒、オスロ大学大学院メディア学修士課程修了(副専攻:ジェンダー平等学)。2022年 同大学院サマースクール「北欧のジェンダー平等」修了。ノルウェー国際報道協会 理事会役員。多言語学習者/ポリグロット(8か国語)。ノルウェー政府の産業推進機関イノベーション・ノルウェーより活動実績表彰。著書『北欧の幸せな社会のつくり方: 10代からの政治と選挙』『ハイヒールを履かない女たち: 北欧・ジェンダー平等先進国の現場から』SNS、note @asakikiki

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