半数以上が「偽ニュースをFBで頻繁にみる」/ノルウェーメディア調査

ノルウェー国民の半数がフェイクニュースに頻繁に遭遇?(ペイレスイメージズ/アフロ)

3日、ノルウェーメディア当局は、人々がインターネットで接する情報に対して信頼度が揺らいでいる旨の調査結果を発表した。文化省の依頼を受けて、18~80歳のノルウェー全土に住む1000人を対象に調査。調査時期は3月。

  • 本当ではなさそうなニュースをネットで見る頻度が「毎日」、「毎週」と答えた人は55%(「毎月」をいれると68%)
  • 23%が自分がシェアしたニュースが偽情報だったと「後で」知る
  • 15%は情報が偽、または真実かどうか疑わしいニュースだとわかっていながらシェア
  • 偽情報を最も頻繁に目にするプラットフォームはFacebookだと答えたのは62%、一方で伝統的なメディアをあげた人は21%
  • 自分に情報の正確性を見分ける能力があると思うかという質問に対しては40%が「確かではない」、14%が「わからない」、47%がその能力があると回答
  • 情報が正しいか疑わしい時に、情報の正確性を確認しようと自らなにかしら行動に起こす人は63%、37%は何もしないと回答
  • 偽情報の拡散を防ぐために大きな責任を担っているのは伝統的なメディアだと答えた人は68%。SNSや政治家にも責任があると答えたのは49%。「自分にも大きな責任がある」と認識している人は27%と少なめ
  • 人々のメディアリテラシーや批判的思考を高めることにおいて大きな責任があるのは、伝統的なメディア(50%)、教育機関(47%)、公的機関(46%)、SNS(38%)、自分自身(26%)と続いた。

ノルウェー国営放送局NRKはこの件を報じ、街頭インタビューされたオスロ市民の中には、「毎日フェイクニュースを見ているような気がする」と答えた人もいた。

一方、「自分が同意できない意見や記事」に対しても「フェイクニュースだ」と誤って認識する人がいることから、ノルウェー文化大臣は警報を鳴らしている。

ノルウェーでは最も頻繁に使用されているSNSはFacebook。Twitterの利用率は低い。アンケートの回答者が最も使用するSNSにあげたのは、Facebook(83%)、YouTube(49%)、Snapchat(40%)、Instagram(38%)、Google+(23%)、Twitter(16%)と続く。SNSをあまり使用しないと答えたのは7%。

ノルウェー人の情報の主な収集先はFacebookであることが改めて浮き彫りとなったが、偽情報を見る確率が高いと国民の半数以上が答えた現状に対しては改善策は見いだせていない。

年内にはノルウェーでは国政選挙も控えていることから、フェイクニュース対策のために国内大手メディアが偽情報を暴く「ファクティスク」サイトが設立された。

デンマークのジャーナリスト向けのサイト「ジャーナリステン」でも、デンマークメディアが共同で同様の対策を検討していることを明らかにしている。

Photo&Text: Asaki Abumi