【京都2歳S予想】京都内回りは器用さが重要! 判断基準は前走の馬体重にあり
今週の土曜日は、京都競馬場で京都2歳ステークス(GIII・芝2000m)が行われます。 【写真】エリキングのこれまでの軌跡 14年以降に京都芝2000mで開催された京都2歳S(計7レース)を見ると、馬体重が490キロ以下の馬が5勝2着6回3着4回と結果を残しています。 データ対象の京都2歳Sは京都内回りの芝2000mで行われています。京都外回りに比べると狭いコースとなっていますので、京都内回りで結果を残すには器用さが求められます。大型馬ですと体が大きすぎるため、内回りの狭いコースで走りが窮屈になり力を出し切れないケースが多いのではないかと思われます。 実際、データ対象の京都2歳Sでは馬体重500キロ以上の馬は18頭が出走し1勝2着1回3着3回。単勝回収率8%、複勝回収率45%と低調な数値となっています。あまりにも大きすぎる馬については、それほど高い期待値があるとは言えませんので、多少なりとも割引が必要になってきそうです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走498キロ以上で出走(ただし、前走を0秒3以上の差で勝った馬は除く) [0-0-0-9]複勝率0% 該当馬:エリキング (過去の該当馬:14年エイシンライダー3番人気6着) ※特に言及のない限り、データは14年以降に京都芝2000mで開催された京都2歳S(計7レース)を対象にしています。 上位人気が予想されるエリキングが該当しました。 レース当日の馬体重が500キロを超える馬が苦戦しているのは先に書いたとおりですが、事前に当日の馬体重を正確に知ることはできません。 そこで参考にしたいのが前走の馬体重です。14年以降に京都芝2000mで開催された京都2歳S(計7レース)を見ると、前走の馬体重498キロ以上の馬は15頭が出走し1勝2着1回3着1回。単勝回収率10%、複勝回収率36%と低い数値となっています。前走で500キロ以上かそれに近い馬体重の馬は、器用さという部分で他馬に見劣り苦戦していると考えられます。 ただし、前走の馬体重が498キロ以上だったとしても、その前走を0秒3以上の差で勝った馬は好走する可能性があります。前走で2着以下に決定的な差をつけている馬は、それだけ能力が高い証と言えますし、力の違いで結果を残す可能性があるので注意したいところです。 該当馬に挙げたエリキングは前走馬体重498キロで出走し1着。しかし、2着とは0秒1差となっていますので、過去の傾向からすると人気を裏切るケースが十分に考えられます。 また、エリキングはこれまでに2戦していますが、どちらのレースもスローペースで上がり勝負の競馬となっています。今回は重賞で道中のペースが速くなることが考えられますので、これまでの経験が全く活きない可能性もあります。ペースの違いに戸惑い力を出し切れないケースも十分に考えられますし、人気ほどの信頼は置きづらい印象です。ここは思い切って本馬を軽視することも頭に入れながら予想は組み立てたいところです。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。