「ハマちゃん」当たり役 ドラゴンボールが人気 今年亡くなった方々に思いをはせて(中)
令和6(2024)年も人々の記憶に残り続ける多くの著名人がこの世を去った。論壇、学術研究で打ち立てた功績は輝き、演技や音楽、スポーツなどでもたらした感動はいまも色あせない。それぞれの面影に思いをはせ、年末を迎える。(年齢の次は死去または死亡確認の月日。芸名などの人は本名略) 俳優の西田敏行さん(76歳、10・17)は、庶民的キャラクターで人気を集めた。劇団青年座で演技を学び、舞台だけでなくテレビでもNHK大河ドラマ「おんな太閤記」の秀吉役や、「池中玄太80キロ」の主人公などを演じた。映画「釣りバカ日誌」のハマちゃん役は当たり役となり、シリーズ化された。歌手としても「もしもピアノが弾けたなら」を大ヒットさせ、幅広く活躍した。 漫画家の鳥山明さん(68歳、3・1)は、週刊少年ジャンプで連載した「Dr.スランプ」や「ドラゴンボール」などで知られた。「ドラゴンボール」は主人公の孫悟空が戦いを繰り広げる冒険物語で、累計発行部数が2億6千万部を超える爆発的なヒット作に。アニメや映画になるなど世界的な人気を博した。人気ゲーム「ドラゴンクエスト」のキャラクターデザインも手掛けた。 ■ドラえもん役、のび太役も…芸能分野 人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公、まる子役で知られたのが声優のTARAKOさん(63歳、3・4)。初回から34年にわたって演じ続けた。 俳優の寺田農さん(81歳、3・14)は、テレビ、舞台の名脇役で、声優やナレーションでも活躍。アニメ映画「天空の城ラピュタ」のムスカ大佐役を務めた。 俳優の中尾彬さん(81歳、5・16)は、ギョロリとした目と渋い声が特徴で、任俠(にんきょう)映画などで悪役を務めたほか、平成ゴジラシリーズにも出演した。 落語家の桂ざこばさん(76歳、6・12)は、「ざこば・鶴瓶らくごのご」などテレビでも活躍。寄席小屋「動楽亭」を開設し、落語普及にも励んだ。 声優の大山のぶ代さん(90歳、9・29)はアニメ「ドラえもん」のドラえもん役を26年間演じ、独特のテンポの話し方で多くのファンに愛された。のび太役は小原乃梨子さん(88歳、7・12)が長く務めた。