元嶋佑弥(No.88 VENTENY Lamborghini GT3)「今年は何もしなくても、ある程度クルマが速く走ってくれる」 | SUPER GT 2024 第8戦 モビリティリゾートもてぎ【SUPER GTあの瞬間】
── シーズン3勝目を挙げて、最終戦を迎えます。一方、現時点でランキングトップの65号車とは11点差。鈴鹿攻略のために一番重要なことは何でしょうか?
元嶋:僕ら、鈴鹿ではクルマがすごくいいんです。それに小暮さんが鈴鹿をすごく得意としているので、何にも心配はしてないですね。結構上位を争ってることも多いですが、あえて鈴鹿攻略で僕らが一番意識しているところは、やっぱりタイヤ選択ですね。鈴鹿は最もタイヤに厳しいサーキットで、一時期はもう鈴鹿で完走でできないぐらい毎回(タイヤが)バーストしたこともあったんです。でも、そこからヨコハマタイヤさんがすごくがんばってくれて、この2年間ぐらいはバーストすることはありません。とはいえ、今度は12月開催なので、多分ペースもものすごく速いと思うんです。今までどっちかというと暑い時期の開催だったのでタイヤには厳しかったんですが、今回は寒いだけにペースが速くなって、速いイコール、タイヤへの負荷も大きくなるので、そのあたりをヨコハマさんと相談していきたいですね。
── JLOC、そしてチームドライバーのファンの皆さんは、優勝、チャンピオン獲得と切望していると思います。意気込みを聞かせてください。
元嶋:JLOCは長年ランボルギーニだけでレースをやっていますが、今までチャンピオンは獲れていないので、則竹(功雄)監督にもチャンピオンをプレゼントしたいですし、僕も獲りたいです。長年ランボルギーニに応援してくれるファンの人たちも、今回、『次の鈴鹿は絶対見に行きます』ってすごくたくさん(SMSで)DMをいただいて。そういうこともうれしいし、最後にみんなで喜べるようなレースができたらいいと思います。
── では、最後に。今一番興味・関心のあることは何か、教えてください。
元嶋:子育てですかね。今年7月に子供が生まれましたが、レースが忙しすぎてほとんど会えてないので、最終戦が終わったあとはオフシーズンに入るので、家族と過ごせる時間をたくさん取りたいと思います。子育ては、わからないことばっかりです。“初めてパパになりました”っていうドライバーが結構周りに多くて、サーキットではその話ばかりなんです(笑)。『 今、何ヶ月になった?』とか『どれぐらいからつかまり立ちするの?』とか。最近は、先輩(パパドライバー)にいろいろそんなことばかり聞いてるかもしれないですね。心配性なんで、先輩たちに『ちょっとこんな感じなんだけど、うちの子、これって特別なんですかね、大丈夫ですかね?』とか、結構いろいろ相談しています。僕らは基本出張(を伴う仕事)なので、本当に久しぶりに帰ったら、おおっ!て思うことが多いんです。だから、今そこに一番、興味や関心がありますね。
文:島村元子
島村 元子