父・桜庭和志から言われた「とにかく攻めろ」 桜庭大世のRIZINデビュー戦“衝撃の26秒KO”はなぜ起きた?「自分も修羅場を経験したい」
毎年恒例のRIZIN大晦日イベント、2024年のさいたまスーパーアリーナ大会には『RIZIN DECADE』というタイトルがついた。 【衝撃写真】桜庭大世の“片足立ち左ストレート”で矢地の顔面が歪んだ決定的瞬間を激写!そのままパウンド連打→わずか26秒の衝撃KOとなったデビュー戦を写真で振り返る。 旗揚げイベント開催が2015年の年末。そこから数えて、今回は10回目の大晦日だ。ゆえに『DECADE(10年)』。 といっても、RIZINは選手の新陳代謝が早い。この大会も過去の歴史を振り返るというより、選手たちの生き残りをかけた現在進行形の闘いが印象に残った。少しでもステップアップする。次の試合への権利を確保する。そのシビアさだ。
桜庭大世が迎えたデビュー戦
今を生き残り、なおかつ過去の記憶もかき立てる。それを見せてくれたのは桜庭大世だった。一世を風靡した“IQレスラー”桜庭和志の長男である。 桜庭和志は2015年のRIZIN旗揚げ大会に出場。それが最後のMMAマッチになっている。そのRIZINの大晦日10回記念大会で息子がデビューしたわけだ。歴史のドラマがそこにあった。 大世は中学から大学まで柔道に打ち込み、卒業後は就職。実はそれも安定志向ではなく冒険心からだった。周囲のほとんどが柔道関連の道に進む中で「やったことがないことを」、「誰よりも働いて稼いでやる」と考えたそうだ。 仕事も好きだったが、格闘技の道も捨てがたいものがあった。就職して働いていると20代半ば。年齢的にはギリギリだ。最後は「楽しさ100か120かの違い」で格闘技を選んだ。 父からは「お前が思ってるよりキツいよ」と言われた。だが反対はされなかった。勧められもしなかったが。基本的に放任主義で、柔道を始めたのも知り合いに誘われたからだ。
子供の頃の大晦日は、父の試合の日
大世は1998年生まれ。父の全盛期、たとえば伝説の対グレイシー4連勝を飾った2000年のことは覚えていない。柔道部の先輩を除けば「え、大世のお父さんって桜庭和志なの!?」というような反応もほとんどなかった。“偉大なる父の後を追って”格闘技の世界に進んだわけではないという。 「試合の時は母が会場に行って、僕たち兄弟はおばあちゃんと留守番っていうのが多かったですね。だから大晦日もだいたい留守番で。 大晦日に試合だと、朝方に帰ってくるんですよ。酔っ払ってる時もあったかな。後輩を連れてくることも。で、試合が終わったんで三ヶ日は誰にも気兼ねなく飲んで、みたいな」 家にいる父親というのはそういうものなのかもしれない。息子の記憶に残っているのは、闘う父よりも試合を終えてリラックスする父の姿。その強さを知るのは格闘家を目指して一緒に練習するようになってからだ。 「50過ぎてるけど奥深いんですよ、強さが。どれだけスパーリングしても本気にさせることができない感じで。底知れないというか。息子が相手だからムキになって隙を見せないようにしてるのかなって気もします。他の人にはポジションを取らせたりするんですけど、僕にはそれもないんで。寝技はおじさんが強いですね。パワーじゃなく経験値がものを言うんだと思います」
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