父・桜庭和志から言われた「とにかく攻めろ」 桜庭大世のRIZINデビュー戦“衝撃の26秒KO”はなぜ起きた?「自分も修羅場を経験したい」
父・桜庭和志の採点は「80点」
いつ、どんな場面でも攻める。四半世紀前の格闘技ファンを熱狂させた“桜庭イズム”がここで出た。それもパンチという形で。 「父は寝技ばかりだったと言われますけど、僕は打撃も練習してるので」 ただ“より面白く”を求めるのも桜庭。父の採点は80点だったそうだ。 「もっといろいろ見せろって意味だと思います。秒殺はあんまよくないと。でも盛り上がったからしょうがない、80点だと」 蹴り足をキャッチされた際の攻防は、何度も練習してきたという。「僕は蹴りが得意なので」と大世。得意だから蹴りを出す。MMAでは蹴りをキャッチされ、倒されるリスクが高い。逆に言えば相手は掴めるなら掴もうとする。そこで“二の矢”を用意していた。だから大胆に蹴ることができたとも言える。単純にラッキーパンチだったとは言えない。
試合後に見せたピースサイン
「そういう部分は、やっぱり“IQレスラー”なんでしょうね」 親子2代をプロデュースした元PRIDE代表にしてRIZINのCEO・榊原信行は言った。もちろんファイターとしての能力はまだ未知数。何よりもほしいのは経験だ。 「もっと修行期間がほしいですね。矢地さんもですけど、みんな修羅場の経験をしてきてますよね。自分も修羅場を経験したい。いっぱい試合がしたいです」 浮かれもせず謙遜しすぎもせず、桜庭大世はMMAファイターとしてのスタートを切った。試合後の記念撮影は笑顔でピースサイン。その姿を見て、若き日の桜庭和志も笑顔がトレードマークだったのを思い出した。
(「濃度・オブ・ザ・リング」橋本宗洋 = 文)
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