【センバツ高校野球】『21世紀枠』各地区の候補校9校の推薦理由は?「文武両道」「困難克服」「地域貢献」「甲子園での活躍が期待できるか」などが選考の要素に
日本高等学校野球連盟は、来年の第97回選抜高校野球大会における「21世紀枠」での出場校選考をめぐり、各地区連盟が推薦する候補校9校を発表しました。 北海道を除く各地区の推薦校は、11月に各都府県連盟が推薦した46の候補校の中から、地区(東北、関東・東京、北信越、東海、近畿、中国、四国、九州)ごとに選考が行われ、候補校9校が決定しました。 北海道 北海道釧路江南 東北 県立久慈(岩手) 関東・東京 県立横浜清陵(神奈川) 東海 名古屋たちばな(愛知) 北信越 県立小松工(石川) 近畿 府立山城(京都) 中国 県立大田(島根) 四国 県立高松東(香川) 九州 県立壱岐 (長崎)
<北海道>北海道釧路江南
地区予選を勝ち抜いて秋の道大会に出場した公立高校の中から、過去に21世紀枠で出場実績のある2校を除いて選考。冬はマイナス10℃程度となる環境の中、創意工夫を凝らして雪上での練習に励み、進学校として学業と部活動を両立しながら、部員18人という少人数で強豪私学を相手に接戦を勝ち抜き、道大会で2勝をあげた北海道釧路江南高校が満場一致で選出されました。地元の「釧路まつり」では、20年以上にわたりボランティアで参加している釧路江南。地域での活動も評価され、2006年・2007年に続く3度目の推薦校選出です。
<東北>県立久慈(岩手)
各県が推薦した各校の中から、選抜大会に出場した場合に「力を発揮できる実力をそなえているかどうか」でまず3校を選択。その中で、過疎化が進む久慈地域において、地元出身の球児たちが文武両道を実践しながら県大会や東北大会で活躍することで地域に夢と元気を与え、地域の活力になっている点が高く評価されて、久慈高校が選ばれました。
<関東・東京>県立横浜清陵 (神奈川)
各都県ごとに推薦校の推薦理由の説明を行った後、この地区での推薦基準について協議。協議の結果、「部活動は何か」を考える研修を行ったうえで、部活動は生徒の「自治」のもと行うという意識をもって、常に生徒間の納得・合意を大切にして工夫を凝らした練習を重ね、レベルが高い神奈川県においてここ数年、何度も準々決勝に進出するなど県立高校の中でも安定した成果をおさめている横浜清陵高校が選出されました。