【センバツ高校野球】『21世紀枠』各地区の候補校9校の推薦理由は?「文武両道」「困難克服」「地域貢献」「甲子園での活躍が期待できるか」などが選考の要素に
<東海>名古屋たちばな(愛知)
野球部が全校生徒に働きかけて、地元企業が行っている「カンボジア小学校建設プロジェクト」へ文房具等の支援物資を集める協力を17年にわたって継続するなど、国際社会に目を向けた活動を実施。また、出場校が多く強豪ひしめく愛知県において強豪校と互角以上に渡り合ってきた実績が高く評価されたほか、甲子園への出場が叶った場合に勝ち上がっていく期待が大きいとして、9地区の中で唯一、私立高校である名古屋たちばな高校が満場一致で選出されました。
<北信越>県立小松工(石川)
今年1月の能登半島地震や9月の豪雨で被災した輪島高校や野球関係者の自然災害からの復旧活動に継続して協力するなど、地域社会に貢献している点が高く評価。また、秋季北信越大会で強豪私立高校相手に公立高校として唯一2勝をあげてベスト4に進出し、甲子園大会での活躍も大きく期待できるとして、石川県の小松工業高校が満場一致で選出されました。
<近畿>府立山城(京都)
創立118年を迎える府下有数の進学校で、「グローバル社会でリーダーとして活躍する知・徳・体のバランスのとれた人材を育成する」というスクールポリシーの下、「質の高い文武両道」を実践。限られた練習時間と練習環境の中で練習内容を工夫し、勉強と部活動を両立した上で今秋府大会ベスト4の好成績を残しました。また、「高校球児による少年野球教室」に指導協力校として参加するなど野球の普及・野球人口の拡大、ひいては地域にも良い影響を与えている点が高く評価されて、京都府立山城高校が選出されました。
<中国>県立大田 (島根)
各県の推薦校の中から21世紀枠の選考条件の中で「困難克服」「文武両道」に重点をおいて3校を選出。その中で、島根県の大田高校は部員11人という少人数ながら、地元の中学出身の選手たちが限られた練習時間の中で効率的な練習の工夫を重ねて24年ぶりに秋季中国大会に出場を果たし、1勝をあげました。そのうえで、地域の未就学児・小学生を対象とした野球普及活動に継続して参加するなど、「競技力」や「地域への良い影響」も評価されて選出されました。