ギリシャで“ベンチ外”続く香川真司のJ復帰はあるのか?
真価を問われる今シーズン。自身の公式ツイッター(@S_Kagawa0317)に「厳しい合宿だったが、すべての準備が整った」などと英文を投稿した香川は、オランダ合宿中に行われた練習試合やカンファレンスリーグ予選でコンスタントに出場機会を得た。 さらに開幕前の最後の実戦となった、日本時間今月5日のギリシャの下部リーグ、ヴェリアとの練習試合ではPKながら移籍後で初めてとなるゴールも決めた。 一連の流れを受けて、今シーズンから2年ぶりにPAOKの指揮を執っている、ルーマニア出身のラズヴァン・ルチェスク監督も開幕戦の先発に香川を抜擢したのだろう。 しかし、前出の『Sportime』は開幕戦で期待を裏切った香川へ、指揮官が構想外を告げたと報道。さらにPAOKへの加入そのものも「日本のマーケットを新たに開拓するためだった」と、ピッチ外の期待が高かったとする舞台裏までを指摘している。 昨シーズンからの流れのなかで、ヤニナとの開幕戦はラストチャンス的な意味合いもあった可能性もある。となると、居場所を失った香川の今後はどうなるのか。 PAOKとは2022年6月末まで契約を結んでいるため、契約を解除してフリーにならない限りは、次に移籍市場が開く来年1月まで待たなければいけない。そして香川自身は、ヨーロッパでのプレーをファーストプライオリティーに置き続けている。 2シーズン目を迎えていたラ・リーガ2部のサラゴサで、実質的な構想外に置かれていた昨年夏。プロの第一歩を踏み出したセレッソ大阪からのオファーに首を横に振った香川は、その理由を自身のツイッターで後にこう説明している。 「色々な報道がでていますが、自分として欧州でまだやるべき事があると、夏にお断りをさせて頂いています。ここ数週間の中で自分なりの決断を欧州で出来ればと思っています」 サラゴサとの契約を双方合意のもとで解除し、フリーの状態となった香川は言葉通りにヨーロッパでの挑戦を継続させ、ギリシャのPAOKを新天地に選んだ。 セレッソは海外を含めた他のクラブへ移籍していった、クラブのレジェンドと呼ばれる選手たちに、タイミングを見ては復帰へ向けたオファーを出してきた。