香川真司はギリシャ「PAOK」の入団会見で何を語ったか…「やりたいサッカーをイメージできた」
ギリシャ・スーパーリーグの強豪PAOKは27日、所属クラブのないフリーの状態で今冬の移籍期間を迎えていた、元日本代表のMF香川真司(31)が加入することを正式に発表した。 交渉がほぼ合意に達していた26日に、香川は練習拠点としていたスペイン・サラゴサからPAOKが本拠地を置くギリシャ第2の都市テッサロニキへ、オーナーを務めるギリシャ系ロシア人の富豪、イヴァン・サヴィディス氏が特別に手配したチャーター機で移動。メディカルチェックなどを受けた後に、2022年6月末までの1年半契約が記された契約書にサインをした。 27日深夜には動画投稿サイトYouTube内のクラブ公式チャンネル、PAOK TVで「ファーストインタビュー」と題された香川の動画が公開された。新型コロナウイルスの第3波が猛威を振るうスペインがロックダウンされていた影響で理髪店に行けず、かなり髪が伸びた風貌で登場した香川は「今日は長い一日でしたけど」と、爽やかな表情を浮かべながら新天地での第一声を発した。 「しっかりと契約を結ぶことができたので、明日からはサッカーに集中できるかなと思っています」 2シーズン目を迎えていたラ・リーガ2部のサラゴサで実質的な構想外となり、クラブ、香川本人が合意した上で昨年10月上旬に契約を解除。フリーとなってからもサラゴサに滞在し、クラブの許可を得たなかで個人的なトレーニングを積みながら新天地を探してきた。 「常にいい準備をしてきて、いいトレーニングをしてきたので早くピッチに立ちたいですし、自分の力をこのチームにすべて還元できるように、全力を尽くしたいと思っています」 コンディションに関して問題なしを強調した香川は、憧憬の思いを抱き続けてきたスペインでプレーする方針を転換させ、さらにプロの第一歩を踏み出した古巣、セレッソ大阪から届いた復帰のオファーにも断りを入れた上で、ギリシャのPAOKを新天地に選んだ理由にも言及している。 「ギリシャでもビッグクラブですし、あとは何よりクラブ、監督を含めて常にいいミーティングを重ねてこられたので、そういうのも非常に大きな要因になったと思います。細かいことは言えないですけど、監督とも話をさせてもらって、やりたいサッカーといったものを自分自身もイメージできたので」