迫る決断の時…香川真司の新天地はどうなる?!
契約を来年6月末まで残しているラ・リーガ2部のレアル・サラゴサで、実質的な戦力外の立場に追いやられて新シーズンを迎えた元日本代表MF香川真司に決断の時が迫っている。 EU(ヨーロッパ連合)圏外の選手枠が「3」のラ・リーガ1部とは異なり、同2部では「2」しか設けられていない。サラゴサは現地時間26日のラス・パルマスとの2020-21シーズン初戦を前に、ブラジル国籍のライー・ナシメント、ウルグアイ国籍のガブリエル・フェルナンデスの両FWをEU圏外選手として登録。2人はともに後半途中から出場したものの、試合は2-2で引き分けている。 22歳のライーは2016年夏にサラゴサへ加入し、Bチームを主戦場としてきた。昨年1月からは3部リーグに相当するセグンダ・ディビシオンBのイビザへ期限付き移籍。約1年半におよぶ武者修行での成長が認められ、ラス・パルマス戦後に2023年6月までの契約延長が発表された。 昨シーズンはラ・リーガ1部のセルタ・デ・ビーゴで20試合に出場し、1ゴールをあげている26歳のフェルナンデスは、開幕直前に1年間の期限付き移籍でサラゴサに加入。まだ新天地に適応していないラス・パルマス戦ではベンチスタートとなったが、サラゴサ側は即戦力の期待をかけている。 今シーズンからサラゴサの指揮を執る、スペイン出身のルベン・バラハ監督は最終的に右サイドのチャンスメーカーとして身長168cm、体重64kgと小柄ながら多彩なテクニックをもつライーを、2トップの一角を託すストライカーとして身長186cm、体重81kgのフェルナンデスを選択。EU圏外選手枠から弾き出された形となった、31歳の香川の居場所はなくなったことになる。 ラス・パルマス戦後の記者会見では、今シーズン末まで契約を結ぶ香川に関する質問が飛んでいる。しかし、昨シーズンは同じく2部のテネリフェを率いていた、45歳のバラハ監督は明言を避けている。 「彼の状況に対して、みなさんが関心をもっていることは理解している。何かを言わなければいけないときにはそうするが、いまはその場ではないと思っている。試合に関する話をしたい」