11月スタートのおすすめ展覧会13選:「ポケモン×工芸展」、毛利悠子、ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレックなど【2024年版】
【石川】「すべてのものとダンスを踊って―共感のエコロジー」(金沢21世紀美術館)
人間を取り巻く、ある限りすべての存在と共にダンスするように、この地球の抱える諸処の問題を乗り越えるために必要なものとは何か。金沢21世紀美術館では開館20周年を記念して、エコロジーをテーマにした特別企画展が開催される。社会や精神までを含みうる、総合的なエコロジー理論の行く末を、アーティストの鋭敏な感性と観察を通じて作品として展示する。同館の長谷川祐子館長は、この企画展を過去2年間の「歴史との対話」「現代のテクノロジーとの関係」というテーマの総集編と位置づけており、ここ数年の同館のテーマを総観するような展覧会となりそうだ。 会場:金沢21世紀美術館 会期:11月2日~2025年3月16日
【広島】「原田裕規:ホーム・ポート」(広島市現代美術館)
人間らしさをテーマに、テクノロジー、リサーチ、パフォーマンスなど幅広いメディアを横断しながら作品を制作する原田裕規。近年は、広島や山口からハワイへ渡った移民について調査し、日系アメリカ人の混成文化を題材にした映像作品《シャドーイング》を発表。本展では、原田が現時点の集大成とする新展開の平面作品に加えて、これまでに制作された代表的な映像、インスタレーション、パフォーマンス作品、10代の大半を過ごした「広島時代」の初期絵画などを展示。多様な展開を見せる原田の制作の歩みが、「舵の曲がったボート」のように母港に帰還する様子を見る機会となる。 会場:広島市現代美術館 会期:11月30日~2025年2月9日
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