11月スタートのおすすめ展覧会13選:「ポケモン×工芸展」、毛利悠子、ソフィ・カルとトゥールーズ=ロートレックなど【2024年版】
【東京】「そこに光が降りてくる 青木野枝/三嶋りつ惠」(東京都庭園美術館)
現代を代表するふたりの女性作家、鉄の造形で知られる青木野枝と、ガラスを用いる三嶋りつ惠の展覧会が東京都庭園美術館で開催される。同館(旧朝香宮邸)の各所に作品を配置し、鉄とガラスというふたつの素材を通じて、生命の輝きを想起させる現代美術の世界観を、新作インスタレーションを含む作品を通じて体感できる展覧会となる。 会場:東京都庭園美術館 会期:11月30日~2025年2月16日
【東京】「須田悦弘 展」(渋谷区立松濤美術館)
独学で木彫の技術を磨き、朴の木を用いて実物大の植物彫刻を制作してきた須田悦弘。須田によって生み出される植物は、思いがけない場所にさりげなく設置されることで空間と作品が一体となり、独自の世界を構築する。本展では、初期作品やドローイング、近年取り組んでいる古美術品の欠損部分を木彫で補う作品、新作も展示される予定だ。 会場:渋谷区立松濤美術館 会期:11月30日~2025年2月2日
【茨城】田村友一郎 「ATM」(水戸芸術館 現代美術ギャラリー)
既存のイメージやオブジェクトを起点にした作品を手がける田村友一郎の個展が水戸芸術館 現代美術ギャラリーで開催される。田村の作品は土地固有の歴史的主題から身近な大衆的主題におよぶ幅広い着想源と多様なメディアの使用によって、現実と虚構が交差した多層的な物語を構築する。本展では、同館の英語表記「Art Tower Mito」の略称「ATM」から着想を得た新作《ATM》を展示。作品の出発点である作述という行為を生成AIに委ねることで、田村の過去作の断片を辿りながら新たな物語を紡ぎ出す内容となる。 会場:水戸芸術館 現代美術ギャラリー 会期:11月2日~2025年1月26日
【千葉】「ザ・キャビンカンパニー大絵本美術展〈童堂賛歌〉」(千葉市美術館)
千葉市美術館では、大分県の廃校をアトリエとして、様々な作品を生み出している阿部健太朗と吉岡紗希によるユニット、ザ・キャビンカンパニーの過去最大規模の展覧会が開催される。ザ・キャビンカンパニーは2009年の結成以来、40冊以上の絵本を発表してきた。本展は、彼らのエネルギーに満ちた世界を、絵本、詩、立体、舞台美術など多角的に紹介する内容となっている。 会場:千葉市美術館 会期:11月16日~2025年1月13日