今年1番の寒気、大雪に警戒を 国土交通省と気象庁が緊急発表
日本の上空に強い寒気が流れ込む影響で、25~28日ごろにかけて強い冬型の気圧配置となる見込み。このため、北日本~西日本の日本海側を中心に荒れた天気や大雪となるおそれがあり、太平洋側でも山地を中心に大雪となり、平地でも積雪のおそれがある。こうした状況を受け、国土交通省と気象庁は24日、大雪に対する緊急発表を行い、車両の立ち往生をはじめとする交通障害などへの警戒を呼びかけた。 37年ぶり大雪の福井地方、伝説となっている「五六豪雪」とは
気象庁によると、これから流れ込んでくるのは今シーズン1番の寒気。1年前の2020年12月、大雪によって関越自動車道で2000台を超える大規模な立ち往生が発生したが、その原因になった寒気と比べてもやや強いという。ただ、寒気が影響する期間については、昨年よりやや短くなる見込み。 国土交通省の朝堀泰明・防災課長は「大雪による立ち往生が長い時間続くと、命を失う危険も発生する。大雪の場合は不要不急の外出は控えてほしい」と訴え、やむを得ず外出する場合についても「万が一、立ち往生に巻き込まれた時のために、毛布や食べ物などを車に積んでおくと安心」と話した。
なお、気象庁によると、冬型の気圧配置は28、29日ごろにはいったん緩む見込み。しかし、年末年始にかけて再び雪の降りやすい状態になるとみられるため、帰省ラッシュ、Uターンラッシュの時も警戒が必要になりそうだという。
1~3月は西日本日本海側で降雪多いか
気象庁は24日、1~3月の天候の見通しを発表した。太平洋赤道域の中部から東部(日付変更線付近から南米沿岸)の海面水温が平年より低い状態が続く「ラニーニャ現象」の影響で、西日本以南を中心に寒気の影響を受けやすく、西日本と沖縄・奄美で平年より低い気温となる見込み。降雪量は、山陰地方など西日本の日本海側で平年より多くなる見込みだという。