2021年の日本の年平均気温、2020年と並び統計開始以降最高に 気象庁
気象庁は22日、2021年の年平均気温が、過去最高を記録した2020年と並んで、1898年の統計開始以降で最も高くなる見込みと発表した。要因として、二酸化炭素など温室効果ガスの増加に伴う地球温暖化の影響などが考えられるという。 気象庁によると、今年は偏西風の蛇行の影響などで、冬の後半から春のはじめごろ、また秋に寒気の南下が弱かった。また、夏も主に6~7月は北日本を中心に高気圧に覆われたことから、平均気温が高い月が多くなったという。 この結果、札幌市、秋田市、福岡市など14地点で年平均気温の過去最高の値を更新し、仙台市、奈良市など19地点で年平均気温の過去最高タイの値を記録したという。 日本の年平均気温は長期的に見ると、100年あたり1.29度の割合で上昇しており、特に1990年代以降は高温となる年が多くなっている。日本の年平均気温の順位(上位10位まで、速報)は以下の通り。 1位=2021年・2020年 3位=2019年 4位=2016年 5位=1990年 6位=2004年 7位=1998年 8位=2015年 9位=2018年 10位=2010年・2007年 なお、2021年の世界の年平均気温は統計を開始した1891年以降で6番目に高く、最近8年(2014~2021年)はすべて歴代8位以内にランクインすることになる見込みだ。長期的に見ると、100年あたり0.73度の割合で上昇している。世界の年平均気温の順位(上位10位まで、速報)は以下の通り。 1位=2016年 2位=2020年 3位=2019年 4位=2015年 5位=2017年 6位=2021年 7位=2018年 8位=2014年 9位=2010年 10位=2013年