大晦日RIZIN参戦の“キングカズ”次男・三浦孝太は地下格闘技出身のYUSHIにサッカーボールキックで初陣を飾れるか
総合格闘技イベント「RIZIN」の大晦日大会(さいたまスーパーアリーナ)の追加カードが17日に都内で発表され、プロ格闘家としてデビューするサッカー界のレジェンド、三浦知良(54・横浜FC)の次男、三浦孝太(19・BRAVE)が、地下格闘技で実績を残してきた元ホスト、YUSHI(33・Potencial GYM)と対戦することが決まった。 当初はブラジル人格闘家との対戦が予定されていたが、政府が「オミクロン株」の水際対策として外国人の新規入国をを禁止したために断念。榊原信行CEOが以前から注目していた、異色の経歴を持つYUSHIとのマッチアップが決まった。 注目の一戦は3分3ラウンドの特別MMAルールで、踏みつけや四点ポジションでのひざ蹴りが反則となる一方でサッカーボールキックはOKとなった。都内で行われた記者会見で父親譲りのキックを披露するのか、と問われた孝太は「それほど簡単な世界ではない」と断りを入れながら「それでフィニッシュしたら、一番盛り上がると思う」と闘志をのぞかせた。
「カッコよさより試合に勝つことを意識したい」
鮮やかなワインレッド色のジャケットに、黒地に白い水玉模様のストールが映える。ピッチを離れれば必ずダンディーな出で立ちで決めてきた父親をほうふつとさせる姿で、孝太は都内のホテルに設けられた記者会見場に姿を現した。 初めて顔を合わせたデビュー戦の対戦相手がさっそく仕掛けてきた。四角形のリングを「ステージと呼ばせてもらいます」と不敵に笑うYUSHIは、デビュー前から注目度抜群の孝太と対峙する大晦日が待ちきれないとばかりに声を弾ませた。 「申し訳ないですけど、孝太君には踏み台になってもらって僕がスターになる。こんなチャンスは一生に一度あるかないか。孝太君よりもひと回り以上生きてきたオレはプレッシャーを感じないし、人生の厳しさみたいなものを教えられたらと思っている」 対する孝太は表情をほとんど変えずに、淡々とした口調で抱負を語った。 「自分なりに入場の仕方などは考えていますけど、そういったカッコよさよりも試合に勝つことを何よりも意識したい。積み上げてきたトレーニングをすべて出す。そうすれば自然と魅力的なものを見せられるんじゃないか、と思っています」