創立は1900年!印刷だけじゃない「TOPPAN」の突破力 デジタル技術で事業を拡大...社長が見据える未来とは!?
役員になるまで営業一筋 印刷の事業領域を広げるチャレンジを続ける
―――激動の最初の10年はどのような仕事だったのですか? 役員になるまでずっと営業をやっておりました。初めてのお客さまを含め色々な方々とお会いできてお話ができるので、毎日ワクワクしているみたいな感じでした。やはり自分の仕事が、お客さまから感謝されるというか、「ありがとう」と言っていただけるとさらにモチベーションが上がってくるみたいなところがありましたので、本当に営業をやっていてよかったなと思っています。 ―――齊藤さんが手掛けてきた新規事業はどのようなものがありますか? 単純に印刷物だけを受注するのではなく、映像であったり、イベントであったり、制作物であったり、いろんな形で事業領域を広げて仕事の幅を広げることを営業時代に取り組みました。印刷需要がどんどん減っていく中で、その周辺の仕事が非常に貴重なものになると思っていました。印刷の仕事は色々な会社の色々な部署に入り込むことができるので、「この事業領域って、いま私どもにある機能を使うとできるんじゃないか」と考えてその事業領域にチャレンジしてお客さまから受託して…というような形で事業領域を広げていきました。
「会社は変化しないと進化しない」の精神はベンチャー企業時代のDNA
―――いままでで最大の決断というと? 大阪の事業本部長時代、1つのお客さまに品種の違う3つの事業部から違った営業が対応するようなことをしていたんですが、それを統合して事業部を超えて提案できる体制に舵を切りました。お客さまにとっては同じ凸版ですから、1つの部署で1人の営業担当が対応した方がより効率的だし、組織に横串を入れたことは、いまの仕事に非常につながっていると思っています。変化しないと進化しませんし、当社は最新の印刷技術を持ったベンチャー企業からスタートしていますので、そのDNAはしっかりと一人一人のマインドに受け継がれていると思っています。 ―――ホールディングス化した去年、グループの中核企業の社長に就任しましたね。 本心からいうと「本当に私でいいのかな」というのが一番初めに思ったことです。でも、いままで組織に横串を刺すとか、事業部ごとにコミュニケーションをとって「新しい提案をお客さまに一緒にやろう」ということをやってきた経緯もありますので、全員をしっかりまとめていくことはできるかもしれないなと思いました。 ―――話を伺っていると本当に忙しく日々を過ごしていると思うのですが、息抜きというか、ストレス発散法は? 少しでも空いている時間は体を動かしたいと思っていまして、ランニングをしたり、トレッキングをしたりしています。あとは最近、サウナにハマってしまいまして、空いている時間を見つけては「ととのい」に行かせていただくということで「サウナ党」になりつつあります。