朝食は「焼きおにぎりのベネディクト」。大阪のリゾートホテルでとびきりゴージャスな食事を堪能
2024年8月1日(木)にオープンした「フォーシーズンズホテル大阪」。東京丸の内、京都、東京大手町に次ぐ日本4軒目となるこのホテルは大阪の新たなランドマーク「ブリリアタワー堂島」の中央に位置している。 【写真】「フォーシーズンズホテル大阪」を堪能したあとは贅沢プライベートクルーズ! ホテル好きを自称するライター・長谷川あやさんが夏休みを兼ねて泊まりに行ってきた。大阪のど真ん中に誕生した、まさに「大人のアーバンリゾート」。前編【“寝る”だけではもったいない! 贅沢お籠もりステイをするなら「水の都・大阪」がアツい理由】では、建築やアート好きにはたまらない館内や長谷川さんが泊まったデラックスルームについてお伝えした。後編はせっかくなら贅沢に楽しみたい食事について。
ディナーは「グラマラスな中国料理店」で
レストラン&バーは5つ。今回は、ホテル最上階にあたる37階にあるシグネチャー・チャイニーズ・レストラン『江南春(ジャンナンチュン)』で夕食を摂った。 本格的な広東料理でありながら繊細だ。日本食材を積極的に使って仕上げる広東料理は、個性的かつ美しく、何よりいい意味で軽やかなのがうれしい。北京ダックや、同店の看板メニューのひとつである蟹の甲羅詰めなど、主役級の料理はもちろん、華やかな豆腐のデザートにもときめく。 モダンな空間で煌びやかな夜景と共にいただく、クラシックでありながら今どきの広東料理──。同席した人が言っていた、「グラマラスな中国料理店」という言葉がしっくりくるので、そのまま使わせていただく(笑)。加齢とともに食べられる量が減りつつある筆者も最後まで美味しくいただけた。 新しいホテルをとことん楽しもうと、ディナーの後は同じ階の「バー・ボタ」へ。足元から天井までの大きな窓越しからの眺望は圧倒的だ。コンセプトは大阪の伝統工芸との融合。蕎麦味噌やワサビ、地元産のハーブ、七味唐辛子などを用い、大阪をイメージしたオリジナルのカクテルが楽しい。梅をウォッシュしたジンに鰹出汁をミックスした「梅干しマティーニ」など、気になるものばかり! 全部飲みたい(笑)。 なお、「江南春」と「バー・ボタ」がある37階のデザインは、「フォーシーズンズホテル東京大手町」のレストランフロアも手がけたデザインスタジオ スピンが担当した。 さらに、10月には、同じく37階に、モダンフレンチの巨匠、ヤニック・アレノ氏が手掛ける新感覚の鮨レストラン「鮨 ラビス 大阪 ヤニック・アレノ」がオープン。フランスのモナコ、モンテカルロに続く3店舗目の「鮨 ラビス」となる同店では、握りの前に、フランス料理と日本料理のスタイルが融合した、「エモーション」と名付けられたおつまみが登場。フランスでミシュラン3つ星のレストラン2軒を運営し、また、日本各地の季節の食材への深い敬意を抱いているアレノ氏が監修したイノベーティブな前菜は、その名のとおり私たちの感性を刺激する。 握りは、和食と鮨の料理人歴が30年以上を誇る料理長の安田至氏が担当。カウンター越しに、大阪の街並みがのぞめる空間で、フレンチと江戸前鮨の華麗なる饗宴が楽しめる。