<新紙幣発行スタート>「めっちゃ偽札感ある」の声も専門家は「偽札をつくるのは間違いなく不可能です」世界最高峰の偽造防止技術とは?
7月3日より、新紙幣の発行がスタートした。約20年ぶりとなる日本銀行券の刷新には多くの注目が集まり、SNSでもこの話題一色だ。一方で、デザイン面に関しては賛否両論があがっている。 【画像】「え、ダサくない?」賛否が割れる世界最高峰の3Dホログラム技術を使った新紙幣のデザイン
「子どもが紙でつくる偽札みたい」
慣れ親しんだ福沢諭吉、樋口一葉、野口英世の顔が刷新され、1万円札には渋沢栄一、5000円札には津田梅子、そして1000円札には北里柴三郎が採用された新紙幣。新たなデザインの中で特に目を引くのは、表面に印刷されている金額をあらわす文字が、漢字からアラビア数字に変わったことだ。 さらに裏面を見ると、右上に記載されているアラビア数字は従来の紙幣よりも何倍もの大きさになっている。この変更はユニバーサルデザインとのことで、国立印刷局の公式サイトには〈年齢や国籍を問わず多くの人になじみのあるアラビア数字による額面表示を、旧券よりも大きくしています〉と説明されている。 これによって、日本銀行券に慣れていない外国人観光客などにとっては確かに視認性が高まったと思われるが、旧デザインに慣れている多くの国民からは、否定的な声も多数。 ネット上では、〈やっぱり新紙幣おもちゃのお金みたいに見える。デザインがイマイチ〉〈数字表記がデカくなって人生ゲーム感あるよね〉〈デザインダサすぎてもうキャッシュレスしか使うなって言われてる気がしてきた…〉〈新紙幣めっちゃ偽札感あるよね〉〈子どもが紙でつくる偽札みたい〉といった声があがっている。 だが、一見すると“偽札っぽい”この新紙幣の偽札をつくることは、ほぼ確実に不可能だという。その理由について、都内の印刷所勤務の男性に話を聞いた。 「世界的に見ても日本の紙幣の印刷技術は極めて高く、正直、今までの紙幣でも偽札をつくることは不可能だと思っていました。さらにそこから20年分の技術進化があり、偽造防止の技術がより洗練されたので、偽札をつくるのはまず間違いなく、不可能になりましたね」(印刷所勤務の男性、以下同) 今回取り入れられている偽造防止技術の中でも、特に注目するべきは3Dホログラムだ。
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