<新紙幣発行スタート>「めっちゃ偽札感ある」の声も専門家は「偽札をつくるのは間違いなく不可能です」世界最高峰の偽造防止技術とは?
宝くじの偽造防止技術とはレベルが違う
ストライプ型3Dホログラムを新たに採用し、3Dで表現された肖像が回転する。この最先端技術を銀行券に採用するのは世界初となっている。 「ホログラムの印刷技術に関しては、特にレベルが違うと感心しました。人の顔が精細に描かれており、これを3D化するのは普通はできない。日本紙幣のレベルの高さについては以前からも言われていましたが、今回の新紙幣を見て改めて、あらためて世界最高峰の技術だと思いましたね。 宝くじも偽装防止技術がいくつが使用されていますが、はっきり言って紙幣と比べると全然レベルが違うかと」 新紙幣に使われている偽造防止技術の中で、今までから継続して採用された技術は、札を傾けることで文字や光沢が浮かび上がる「潜像模様」「パールインキ」、普通のカラーコピー機では再現が不可能な「マイクロ文字」、触るとざらざらした感触を生み出す「深凹版印刷」、紫外線を当てると発光する「特殊発光インキ」などがある。 そして新たに採用されたのが、「3Dホログラム」と、現行の「すき入れ」にさらに手を加えた「高精細すき入れ」だ。 7月3日、新紙幣をさっそくゲットするために三井住友銀行の本店営業部を訪れると、15分ほど列に並んだが難なく手に入れることができた。同じく列に並んでいた40代男性に感想を聞くと、「これ偽札みたいですけど大丈夫なんですかね?」と少し困惑していたが、偽造防止技術を伝えると、3Dホログラムを動かして感心していた。 また、同日に三菱UFJ銀行上野中央店など複数の店舗を訪れてみたが、こちらではまだ新紙幣を発行しておらず、7月4日からの取り扱いになるという。同支店の警備員の男性に話を聞くと、どうやら今日、何度も同じ問い合わせを受けているようで、すらすらと明日、新紙幣をどうやって入手するかの手順を教えてくれた。 「キャッシュレス時代だから必要ない」だの、「デザインがダサい」だのいろいろ言われているが、なんだかんだやはり、新紙幣の発行は国中が注目する一大イベントとなっているようだ。 取材・文・撮影/集英社オンライン編集部
集英社オンライン編集部
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