タイでマッサージ施術後の死亡者が相次ぐ…日本の整体やカイロプラクティック、リラクゼーションは大丈夫か?
年末年始にかけて渡航を考えている人は注意が必要だ。 タイのマッサージ店で施術を受けた人の体調が悪化し、死亡するケースが相次いでいると報じられ、衝撃が走っている。 【写真】元グラドル庄司ゆうこさん 林文科相が白昼通う“セクシー個室ヨガ”と文春砲に 現地メディアを引用したTBSの報道などによると、日本人観光客も多く訪れる南部のプーケットで7日、オイルマッサージを受けていたシンガポール人の男性が施術中に苦痛を訴え、病院に運ばれたものの死亡が確認されたという。また、東北部ウドンタニでも、マッサージを受けたタイ人女性が、脳浮腫などが原因で死亡。 首都のバンコク市内には多くのマッサージ店が立ち並ぶタイ。同国保健省はマッサージと亡くなった人の症状について「医学的な関連はない」と発表しているが、住民や観光客からは不安の声が上がっている。 ■無資格者による施術で発生した事故の情報が1483件 日本でも近年は整体やカイロプラクティック、リラクゼーション、足裏マッサージなどを掲げる店が増加。これに伴って健康被害を訴える声も目立ち始めている。 消費者庁が公表している「事故情報データバンクシステム」でマッサージの施術による苦情、件数を検索すると1000件近く。 「マッサージ店で筋肉引き延ばしの施術を受けた処、施術箇所が痛むので病院に行った」(2024年11月)、「整骨院のフリーパスを14万円で購入し、保険診療の併用に同意したが、施術により筋膜炎を発症」(同10月)、「リラクゼーションマッサージの施術中、腰にある骨を骨折した」(同10月)、「リラクゼーションマッサージの施術を受けて腕にしびれが発症し首が痛くて回らない」(同8月)……など多くの事例が報告されている。 健康被害に遭わないために業者を見極める手段の一つは資格の有無だろう。 日本では医師以外で、なでる、押す、揉むなどの施術を行う「あん摩マッサージ指圧師」、針を使う「はり師」、もぐさを燃焼させるなどの「きゅう師」(=通称:あはき師)を業として行うためには国家資格が必要だ。 消費者庁は2017年8月、無資格者による施術で発生した事故の情報が1483件あり、うち、その後の治療期間が1か月以上となる「神経・脊髄の損傷等」の事故が240件と全体の約16%を占めていたと公表している。 ◇ ◇ ◇ ●関連記事【もっと読む】で『東京・世田谷“紹介制エロマッサージ師”ダマしの手口…被害女性400人以上、盗撮動画は4000本』【さらに読む】で『オイルマッサージで下着ズリ下ろし…リラクセーションサロン45歳経営者“凌辱施術”の一部始終』を取り上げている。