「サッカー人生を通じて、世界を変える切符を手にした」本田圭佑32歳の目指す進化
「サッカーで世界に出てから、自分の思考の幅が広がった」と言う。 「(若者には)リュックサック持って海外に出ろと。1年ぐらい帰ってくるなと。そうすると、1年後の日本が違った世界に見えるし、人生を豊かにできるんじゃないかなと僕は思います。日本だけにいると、どうしても視野が狭まってしまう。もし行けなくても、世界に目を向けるだけでも、自分が置かれている状況を違う視点で見られる。例えば月収20万円で生活していけないって言うけど、『生活はできる』わけです。ぜいたくができない。『生活ができない』というのは、餓死するんです。視野を外に向けてほしい。ネットで調べてみるとか、外国人の友達と話して、そいつの国のことを聞いてみるとか、何でもいいんですよ」
話は、宇宙まで広がっていく。 「今、人類は試されていると思っていて。まだ人間が把握できてない何かから。それを宇宙人と呼ぶのかはおいておいて、何者かに管理されている可能性はあると思ってて。スコアリングされてるんですよ。人口がものすごく増えたり、そもそも人類が地球を支配するということ自体が予想に反しているかもしれない。自然や動物を保護するとか、そういう考えは、人間が宇宙を意識して、本気で宇宙に行こうとし始めたからこそ生まれたんじゃないかと思ってて。自分のことだけを考えてると駄目だという段階に到達し始めたんだと」
幸せを感じる瞬間は、愛
「尊敬する人」はたくさんいるという。まず名前を挙げたのは、マハトマ・ガンジーだ。 「ガンジー、何回も刑務所入ってるんですよ。インドがイギリスの植民地で、インド人のために立ち上がって独立させたわけです。その過程で、反逆者として刑務所に入れられている。俺やったらびびってできひんな、みたいなことが多すぎて。自分の命とか惜しくなかったんかなとか。いつ死んでもおかしくないっていう覚悟でやってたと思うんですよね」 「影響を受けている歴史上の人物は、『三国志』に出てくる曹操孟徳(そうそうもうとく)。幼少の頃から読んでて、たぶん無意識に真似してるところも結構あって。指揮官として、プレーヤーとして、両方すごい能力を持ってるというイメージが、憧れで。僕が選手やりながらカンボジアの監督やってるのも、無意識ですけど、パクッてたんかなとか」