「サッカー人生を通じて、世界を変える切符を手にした」本田圭佑32歳の目指す進化
本田自身は、どんな時に幸福を感じるのか。 「愛ですね。幸せを感じる瞬間は、そこに愛という空気が流れてる時。誰とでもいいんですよ。平和ということでもある。その空間に安全、平等が保障されていること、自由であること。何かを達成した時の幸福って非日常なので、人生に何度あるかっていう話。幸福って日常で、誰もが手にできるものやと僕は思ってるんで。信用できる人と一緒にいられると、幸福が生まれる。思いやり、リスペクトがないのは嫌ですね。それは人間にとって大事な要素じゃないかと思います」
「進化し続けろ」
ここ数年、積極的に投資活動を行っているという。「大きく挙げるなら、AIやブロックチェーン」。 「よく、AIが人の仕事を取るんじゃないかって言われてますよね。実際起こりうると思うんです。進むスピードは速くて、もう止められない。遺伝子、バイオ系もそうだし、100年前では考えられないものが生まれてきて、すごい進化を遂げている。その時に自分が生きている。投資家として、その事業に携われている。何気なく商売してるんじゃもったいないなと思っていて、意義のある人生にしたい」
大事にしている価値観として、「進化」を挙げる。 「ゆっくり進化してるようじゃ置いてかれると思います。進化することを強く意識しないとついていけないくらい、すごいスピードで進む世の中になってる。矛盾するようですけど、僕は『頑固』もシチュエーションによって大事やと思う部分もあるんです。若い世代って、進化能力は高いけど、頑固能力は低かったりする。おまえ、そこ、一回口に出したんやから、もう少し頑固さ貫けよ、って。でも頑固だけじゃ絶対無理で、環境に順応していくことが求められていくと思います」
「僕自身にも言い聞かせてるのが、『進化し続けろ』。人間はここまで進化し続けて生き延びてきた。人間中心に物事を考えてしまうんですけど、人間が主役の時期なんて、(地球の歴史から見れば)ほんの一部なんですよ。今後、人間が地球を牛耳っていられる保証なんてないんです。ライバルはロボットかもしれないし、自然災害かもしれないし、宇宙の敵かもしれない。要は学んで進化し続けること」