大阪市・松井市長が定例会見7月1日(全文1)近いうちに一度目接種の予約を一時停止
ワクチンの供給制限についてどう思うか
共同通信:共同通信です。ワクチンの関係で2点伺いたいんですけれども。ワクチンの供給量が、大阪以外にも自治体間で供給量が制限されているというので、接種スケジュールを延期したりしているところもあります。明石だったり、いろんなところで要望等も出ておりますけれども。今日、知事も囲みのほうで国に要望すると言われていましたけれども、市長のほうはどう思われていますでしょうか。 松井:僕、河野大臣といろいろ直接やっています。結局は接種能力が供給量を上回ったと。これはわれわれも、これはもちろん大臣から、河野大臣からしっかり接種体制を整えよと言われてやってきたんで、その結果、医師会の皆さん、それから、医師会非加入の皆さんも非常に多くの協力をいただいて、接種体制が非常に、進み過ぎたというか、供給以上に接種できる体制が整ったということだと思います。 今、国とやりとしている中で、大阪市においても、ワクチン、二度打たないと駄目なんで。今、国から示されている供給量では、これ以上、一度目の接種者を増やしていくと、二度接種、二度目の接種をされる方の期限が、今、ファイザーでは3週間で二度目の接種になるんです。だから今、ファイザーが一番、ちょっと供給量は接種体制に追い付いていないという状況ですんで、ファイザーについてはやはりある時期、これ、医師会の皆さんと今協議中ですけど、一度接種された方はもう必ず3週間後に二度接種しないとワクチンの効果っていうものが薄れますから、また一からということになるんで。
都市部に優先配布すべきという考えか
ですから二度目の、一度接種された方の二度目接種の供給量を確保するために、近いうちに、今はまだ正式に日決めたわけではないですけど、一度目の接種を希望される予約をいったん止めさせていただくということになります。一度目の接種を希望される方の予約を、集団、個別、それぞれとも一度予約を止めるという形になります。 それは、ワクチン供給量が8月、今のところ8月の供給量が、見込みが立たないんです。だから7月中には、大臣のほうも7月中には8月の供給量見込みをしっかりと具体的に伝えるということを、僕は直接聞きましたんで、それまでの間、今、確実に供給をされるワクチン、ファイザー製のワクチン量に応じた形で接種体制を見直したいと、こう思っています。 共同通信:関連で。今日、知事が都市部に集中的にワクチンを供給するようにと要望するとされてましたが、市長の考えとしては、全国一律でやるというよりも都市部に優先的に配布するべきという考えですか。 松井:いや、今、大阪市でいろいろとワクチンについて、細部にわたっていろいろ検証してますけども、さっき言ったように二度打たないと駄目なんで。今の供給量、確実な供給量は、今、一度接種された方の二度目の分までが見えてきてます。だから、知事の思いは分かるけどね。やっぱり非常に、都市部で感染拡大しているところに優先でというけども、いや、僕もそれは言いたいよ。意味は分かるけど。じゃあそれ以外の、都市部以外の人は一度済ましてるから、その方々の二度目を止めるということになってしまいます、二度目接種。それはちょっとね。もう、一度打たれたんだから。 そこも二度目までは接種をやっぱり保証するべきだと思ってますので、それ以上にちょっと余裕があれば、僕は都市部を、都市部が一番、感染の拡大を抑えるためのキーポイントになるわけですから、やっぱり人流も多いし、接触機会も多いんで、国全体の感染拡大を抑え込むためには都市部優先っていうのはよく分かるけど、今の時点で都市部を優先せよということになると地方の方の二度目のワクチンの供給が滞ってくるということになるんで、一度打たれた方が二度打つところまではやっぱり、それぞれの優先順位っていうのは、なかなかエリアによっての優先順位はつけにくいんではないかなと思っています。