約84%の隕石の起源を新たに特定 これまでの約6%から大幅に増加
注釈
※1…論文中では、普通コンドライトの3つのグループの内訳を合計すると79.4%となりますが、直接の合計値としては80.9%という別の数値が示されています。解説では内訳に触れるため、前者の数値を採用しました。 ※2…HED隕石の名は、このグループのさらに細かい分類である「ホワルダイト」「ユークライト」「ダイオジェナイト」の頭文字に因みます。 ※3…今回の研究の論文では、HED隕石の割合は6.0%とされていますが、月隕石と火星隕石の割合は書かれていません。プレスリリースでは月・火星・ベスタの内訳を示さないまま約6%とのみ書かれています。ただし月隕石も火星隕石も、隕石全体の1%よりかなり少ない割合しか占めておらず、ほぼ無視できる値なため、本文ではこのような表現とさせていただきました。 ※4…特に、太陽放射を受けて熱放射をする際に生じる力で軌道がずれる「ヤルコフスキー効果」は、小さな破片の軌道を短期間で変化させます。 Source Manon Landurant & Pierre Vernazza. “L’origine de la plupart des météorites enfin révélée”. (Centre national de la recherche scientifique) M. Brož, et al. “Young asteroid families as the primary source of meteorites”. (Nature) M. Marsset, et al. “The Massalia asteroid family as the origin of ordinary L chondrites”. (Nature) M. Brož, et al. “Source regions of carbonaceous meteorites and near-Earth objects”. (Astronomy & Astrophysics)
彩恵りり / sorae編集部