膝の手術で1年以上の戦線離脱 復帰迎えた50歳のベテラン競輪選手「右足だけ細くなってしまった」
千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」の「12月第3戦」が21日から開幕する。初日のデイ 一次予選Eの5Rを走る大薗宏(50歳・茨城=71期)に話を聞いた。 『膝の手術でしばらく休むと思う』とは聞いていたが、昨年の8月から、1年ちょっとの欠場期間を経て11月から実戦復帰を果たした大薗。休む前までは鋭い眼光を光らせながらPIST6を盛り上げていたし、いつ戻ってくるのかなと心待ちにしていたファンも多いはず。
そんな大薗が今開催からPIST6にも復帰となったのだ。膝に負担が掛かるだろうから戻ってくるのはもう少し先だろうなと思っていたので、思ったよりも早いPIST6復帰だと記者は感じていたのだが、「ここで重いギヤを使った方が、現行競輪が楽に感じると思った。それもあって、早くPIST6を走りたかった」と本人は話していた。 「4か月入院して、年末くらいに退院。30日にバンクでを走ってみようと思ったけど、脚を上げたら痛くてそのまま帰った(苦笑)。次の日の31日もバンクに行ったけど、同じく脚を上げたら痛くて…。その日は検車場を3周くらいして帰りましたよ。周回を始めたのが年明けしてから。その2日後にはやっとみんなと一緒に周回練習ができるようになりました。乗れるようになるまで長かったですよ」と練習を始めるまでも苦労があったようだ。 しかも、可動域の制限もあったようで、自由に膝を曲げることもできなかったらしく、『制限があったのもあって、右足だけ細くなってしまったんだよ。小畑(勝広)くらいの細さになっちゃったよ』とブラックジョークを交えながら話していた。 まだ膝の痛みもあるようだが、復帰戦に比べると大分走れるようになったのかなとは記者は感じていたが「まだ急に踏み込むと痛い」と苦笑いを浮かべる。 本調子まではまだ掛かるかもしれないが、無事に復帰ができたし、PIST6にも戻ってこられた。ここから大薗の新たな競輪人生がまた始まっていく。(アオケイ・宮本記者)