売上UPにつながる「サイトスピード」の重要性とは?「LCP1秒台」が競争を勝ち抜く最低条件に【JADMA会員のランキングTOP30位あり】
「PSI」でサイトの「LCP」スコアとして表示されるのは、コンテンツの読み込み時間の75パーセンタイル値(速い方から順に並べて75%の人が読み込みを完了できた時間)です。LCPが1.4秒ということは、サイトにアクセスした人の75%、すなわち4人に3人は1.4秒以内にページが表示できているということです。
Googleの基準では、「LCP」が2.5秒以下を「Good:良好(緑)」、2.5秒~4.0秒を「Needs Improvement:要改善(黄)」、4.0秒以下を「Poor:不良(赤)」としています。
「LCP」が「Good(良好)」の閾値を決める際に参照したのが、「ユーザーがタスクにフォーカスを失うまでに待機できる時間は約0.3秒~3秒」という既存の研究成果です。Googleは、ウェブ全体でパフォーマンスが上位のサイトを分析し、上位サイトの75パーセンタイル値でキリの良い値として「2.5 秒」という基準を「Good(良好)」の値として設定しました。 一方「LCP」が「Poor(不良)」と判定する閾値を「4秒」に設定したことで、「LCP」スコアが「不良」と判定されたサイトは、モバイルサイトで26%、PCサイトで19%となっています。
「LCP」2.5秒は当たり前に。ECサイト表示は1秒台の戦いへ
現在、国内で稼働しているECサイトは450万店舗を超えると言われています。運営主体や規模、業態もさまざま。そんな環境下、Web表示スピード研究会は「日本通信販売協会(JADMA)」正会員企業(2024年9月時点で414社)が運営するECサイトのなかで特に件数の多い、「ファッション・靴」「健康食品」「コスメ・香水カテゴリー」の全160サイトを対象に、「PSI」を使用して「LCP」スコアを調査しました。
トップ30位まで、1.0秒から1.7秒までに35サイトがひしめく状況となりました。Amazonが「ページ表示速度が0.1秒遅れるごとに売り上げが1%減少する」というデータを公表していますが、実際に現場ではまさに0.1秒の争いが繰り広げられているのです。