売上UPにつながる「サイトスピード」の重要性とは?「LCP1秒台」が競争を勝ち抜く最低条件に【JADMA会員のランキングTOP30位あり】
下の図はContentsquareによる「デジタルエクスペリエンス・ベンチマークレポート」です。ページの表示速度が2秒以上のページは、1秒未満のページに比べてコンバージョン率が25%低下することがわかりました。
■ 「コアウェブバイタル」のスコア、表示スピード向上でCVRアップの事例も 実際に「コアウェブバイタル」のスコアや表示スピードの向上により、コンバージョン率がアップした事例もあります。
楽天グループが運営するECサイト「楽天24」の分析によると、「コアウェブバイタル」の「LCP」スコアを上げることで、コンバージョン率が最大33.13%増加しました。
別の事例では、LP・ランディングページの簡単作成プラットフォーム「売れるネット広告つくーる」において、LPの表示スピードが2倍になるとコンバージョン率が最大1.6倍に向上しました。
コンテンツや動線の改良などの施策に比べて、サイトスピードの改善はその方法が確立しており、かつ改善効果が客観的な数値で測定できるというメリットがあります。さらに、コンバージョン率の向上にダイレクトに効果があり、他の指標の改善にもつながるのです。 逆に言えば、サイトスピードの向上に取り組まないことは大きな機会損失であり、取り組まない理由はないと言えるでしょう。 ■ サイトスピード向上はさまざまな効果をもたらし、売上アップにつなげられる サイトスピードの向上は、ECサイトにおいて多岐にわたる好影響をもたらし、最終的に売上増加へとつながる重要な要素です。 まず、サイトの表示スピードが速くなることでユーザーの離脱率が減少し、ページビューや滞在時間が増加します。また、UX(ユーザー体験)が向上することでストレスを感じることが少なくなるため、サイトのブランディング力強化にもつながります。 SEOの面でも、検索エンジンのインデックスが早まり、「SERP(検索結果順位)」が向上し、サイトへの流入が増加します。広告効果でも「CPA(顧客獲得コスト)」が削減されるため、より効率的なマーケティングが可能です。