売上UPにつながる「サイトスピード」の重要性とは?「LCP1秒台」が競争を勝ち抜く最低条件に【JADMA会員のランキングTOP30位あり】
では逆に、下位20サイトの「LCP」はどうなっているでしょうか。
下位20サイトは「LCP」が4秒を超えており、「PSI」の基準では「Poor(不良)」と判定されます。このなかには、大手百貨店やテレビでよく見る通販専業会社のECサイトも含まれていました。 一般的なECサイトよりはマーケティングやウェブ施策をしっかり行っているであろう「JADMA」会員のECサイトであっても、ページスピードへの取り組みは遅れているサイトもあることがわかります。
以下は、計測不能の2サイトを除いた158サイトの「LCP」の分布を表した表です。
158サイトのうち、半数以上のサイトが「PSI」で「Good(良好)」と判定されています。「JADMA」正会員企業ともなれば「Good(良好)」で満足することなく、さらに0.1秒でも早くなるようページスピード向上に取り組んでいる状況がうかがえます。1.5秒を切って、ようやく上位10%に入るという熾烈な戦いが最先端では繰り広げられているのです。 ◇ ◇ ◇ 「表示速度をまったく意識していない」ということはなくても、「Googleの基準で『良好』なら合格点」と考えていたECサイトのWeb担当者は認識を改めるべきではないでしょうか。ぜひ一度、ご自身のサイトの「LCP」スコアを測定して、上位のサイトと比較してみてはいかがでしょうか。 □ 調査概要 調査期間:2024年5月30日~6月25日 調査対象:JADMA正会員「ファッション・靴」「健康食品」「コスメ・香水」ジャンルサイト ・「PSI」で「計測データなし」「計測不可(データがありません)」だったサイトは除外 ・該当ジャンルで公式ECサイトがなかった会社は除外 「コアウェブバイタル」各項目データについて: ・Googleの「PageSpeed Insight」の「過去28日間の収集期間」データを参照 ・2024年5月30日~6月25日期間の「Chrome ユーザー エクスペリエンス レポート」に基づく ※「Chrome ユーザー エクスペリエンス レポート(CrUX)」は、Chromeユーザーがウェブ上の人気ページに実際にアクセスしたときの状況を反映したデータセット パフォーマンス数値について:「PageSpeed Insight」計測環境データに準じる ・Moto G Power のエミュレーション with Lighthouse 12.0.0 ・ネットワーク スロットリング: 150 ms TCP RTT, 1,638.4 kb/秒 throughput (Simulated) ・ブラウザの地域: アジア 当該データの計測環境 ・OS: Windows 11 ・ブラウザ: Google Chrome バージョン: 127.0.6533.120 ・ネットワーク環境: 有線接続(光回線) ・計測場所: 神奈川県横浜市内 今回調査した「JADMA」正会員158サイト(「ファッション・靴」「健康食品」「コスメ・香水」ジャンル)の「LCPランキング」全データをダウンロードできます。ご希望の方はこちらから。