売上UPにつながる「サイトスピード」の重要性とは?「LCP1秒台」が競争を勝ち抜く最低条件に【JADMA会員のランキングTOP30位あり】
ECサイト訪問者のコンバージョン率を上げるため、EC担当者はコンテンツの充実、サイト動線の改善など、日々さまざまな取り組みを行っています。そのなかで多くの担当者がその重要性を見落としている指標が、サイトが表示されるまでの速度「サイトスピード」ではないでしょうか。 EC化率は年々高まっていますが、消費者が買い物に使える時間やお金に限りがあるなか、ECサイトの数が増えれば増えるほど、サイトの来訪者数を伸ばすことが難しくなります。ECサイトが売り上げを伸ばすためには、コンバージョンを上げることが最重要課題となり、その解決方法の1つにあげられるのがサイトスピードの向上です。サイトスピード向上によるメリットなどについて、計測結果などを交えて解説します。
サイトスピードはコンバージョン率アップにつながる救世主
経済産業省の「令和5年度電子商取引に関する市場調査」によると、2023年のBtoC-EC市場規模は24.8兆円、10年間で約2倍に増加しました。また、ECサイトの数も同10年間で約10倍のペースで増えていると言われています。
以前から「Webサイトの表示は速いほど良い」と言われていましたが、改めてサイトスピードが注目されたのは、Googleが2015年半ばに「『モバイルフレンドリーインデックス』としてSEO評価指標の1つにサイトの表示速度を取り入れる」と公表したことがきっかけでした。 特に、2021年に発表した「ページエクスペリエンスアップデート」では、すべてのサイトのSEO評価指標に、サイトスピードを表す指標である「Core Web Vital(コアウェブバイタル)」が含まれるようになり、サイトスピードを上げることがSEO施策の一環として重視されるようになりました。 ECサイトにとって検索結果で上位に表示されることはもちろん重要ですが、サイト訪問者がコンバージョンしてくれなくては売り上げにつながりません。サイトスピードは、コンバージョンにも大きな影響を与えることを示すデータがあります。