カーリングのソチ五輪金メダル”強豪”カナダを破ったロコ・ソラーレ初勝利から見えたメダルの可能性とは?「4年でみんな成長」
実力の伯仲ぶりを象徴するように、初日に日本を破った前回金メダルのスウェーデンはイギリスに完敗し、そのイギリスも韓国に競り負けた。平昌五輪で銀メダルを獲得した世界ランキング3位の韓国も、初日にはカナダに7-12で負けている。 試合数のバラつきはあるものの、2日目までを見れば世界選手権を制した世界ランキング2位のスイス、同3位で世界ランキング6位のアメリカがともに3連勝をマーク。日本は1次リーグ最終戦の17日にスイスとの対戦が控えている。 平昌五輪を振り返れば、8勝1敗の韓国、7勝2敗のスウェーデン、6勝3敗のイギリスに次いで、日本は5勝4敗の4位で決勝トーナメントに進出。準決勝で延長戦の末に韓国に敗れたものの、3位決定戦でイギリスを撃破した。 4位と5位とを隔てるボーダーラインが前回とほぼ同じだと考えれば、スイス戦を3敗か、可能ならば2敗で迎えたい。14日に韓国戦が、16日にはアメリカ戦が待つスケジュールを見れば、7位の日本よりランキングが下の3ヵ国には確実に勝ちたい。 初勝利から一夜明けた12日午前に行われる10位のデンマーク戦は、その意味で絶対に落とせない。夜には世界選手権準優勝で世界ランキング4位の強豪ROC戦が待つが、アメリカ、スイスに連敗スタートを喫し、エンジンがかからないうちに叩いておきたい。 その上で13日の休養日をはさみ、再び2試合を行う14日に臨む。午前中の世界ランキング9位・中国をしっかりと叩き、夜の韓国戦、そして15日の世界ランキング8位・イギリス戦へ心身ともに万全の状態で臨むのが理想的なシナリオとなる。 「今日しっかり食べてしっかり寝て、寝坊しないで早く起きるように頑張ります」 まずはカギを握る12日の2連戦へ、藤澤は穏やかな口調で抱負を語った。氷の状態に慣れてくるのは他国も同じ。その上で平昌五輪前から培ってきたチームワークが日本の力になると、藤澤は「4年たってみんな成長したので」と笑顔で前をみすえた。