【英会話】「楽しかったです!」と伝えるイチオシ表現とは?enjoyやfunnyが危険なワケ
「親しき仲にも礼儀あり」といいますが、英語にも伝え方によっては失礼なフレーズがあります。どんなフレーズが誤解を受けやすいのか、日本で英会話スクールを30年以上経営しているデイビッド・セインさんの著書『その英語、ネイティブはカチンときます』(青春出版社)から、反語や皮肉など日本人にはわかりづらい間違いを一部抜粋して紹介します。 ● ネイティブに伝わるニュアンスを使い分けよう 前回の記事では、ネイティブと英語を話した日本人が、どんな原因で誤解されやすいのかを考えました。その上で、日本人が間違えやすい危ないフレーズと、誤解を避ける「使えるフレーズ」を紹介しました。 フレーズを使う状況を間違えた、丁寧すぎて嫌味な感じになったなど、誤解の理由はさまざまです。言葉の細かなニュアンスというものは、ノンネイティブにはなかなかわかりづらいものですから、ネイティブだって、いちいち目くじらを立てて、「うわぁ、イヤミなやつ」と受け取るわけではありません。 今回の記事も「こう誤解される」と言って「脅している」のでは決してありません。間違ってもいいから、どんどん話すことがいちばん大切なのですから。 とはいえ、自分の言いたいことを誤解なく伝えられたら、どんなにコミュニケーションが楽しくなることでしょう。いろいろなフレーズの持つ細かなニュアンスを知ってさえいれば、こちらの心遣いがムダになることもない上、相手の言うこともうまく受け止められるでしょう。 この記事では、まず日本人が間違えやすい「危ないフレーズ」を取り上げ、次に「どう言えば自分の気持ちがうまく伝わるのか」について、「使えるフレーズ」をいくつかリストで示して、それぞれのニュアンスの違いを説明します。
これらを使い分ければ、これまでうまく伝わらなかった気持ちがスムーズに伝わるようになります。 なお、一般的なおすすめフレーズには「◎イチオシ」と付けています。状況に応じて、いろいろなフレーズを使い分けてください。 安全そうに見えて危険性の高いフレーズには「×キケン!」と付けています。見るからに危険だと思われそうなものには、基本的に付けていません。 同じフレーズでも、イントネーションやその場の状況、自分と相手の関係など、さまざまな要因で変わります。この記事では、一般的な順序を示しています。 ● 「楽しかったです!」と言いたくて “I enjoyed the party. ”はキケン! 友人からパーティーに招待されました。帰り際、お礼の言葉を伝えたいとき、なんと言えばいいでしょう? 「すばらしかった!」と伝わるものから「まあ楽しかったけどね…」と伝わるものまで順に紹介します。 What a wonderful party! なんと素晴らしいパーティーでしょう! とてもポジティブで元気な言い方。いつもハイテンションな人が使えば問題ないでしょうが、落ち着いた人が言うとちょっと違和感があるかも。 The party was very enjoyable. パーティーはとても楽しいものでした。 丁寧な言い方ではありますが、感情がこもらない言い方。フォーマルな手紙などでは使えるでしょう。