「選挙に利用してんじゃねえよ」山本太郎氏、西田敏行さんとの思い出を投稿も批判相次ぐ… 蒸し返される“ベクれてる”発言
《西田親分が旅立たれた》 10月17日に、東京都内の自宅で虚血性心疾患で亡くなられた西田敏行さん(享年76)。西田さんと親交のあった多くの芸能人らが悲しみの声を寄せる中、冒頭の書き出しで、Xに追悼コメントを発表したのは、れいわ新選組の山本太郎代表だ。 【写真あり】複数の僧侶が西田さんの自宅へと向かった 山本氏は、続けて 《親分と呼ぶきっかけとなったのは映画「ゲロッパ!」。大のジェームスブラウンファンのヤクザの親分役が西田さん、その子分役でご一緒させていただいてから。その後も「釣りバカ日誌」などなどご一緒させていただいた》 と、西田さんとの仕事を回想。その人柄をしのびつつ、 《しばらくお会いしていなかったが、コロナ禍で苦しむ同業のみんなのために先頭に立ち、声名なども出されていた。 損失補填など党として求めていたが、当時議員バッジを失っていた自分は、国会で直接求められない状況に歯痒い思いをした。その思いをメールしたら、頑張れ!って逆に励まされたことを思い出した》 西田さんから激励を受けた逸話を明かし、《親分、本当にありがとうございました》と感謝の言葉をつづった。 嘘偽りのない素直な気持ちをしたためたのだろうが、山本氏の“過去の発言”が仇になり、このポストが大炎上してしまった。 「福島県郡山市出身の西田さんは、2011年3月11日の東日本大震災が起こった後、復興支援に尽力したことでも知られています。プライベートでも被災地をしばしば訪れ、折に触れて地元愛をアピール。県民からも愛された人でした。 一方、山本氏は2013年10月に福島県の食品の安全性をアピールするキャンペーンを訪れ、動画をライブ配信しました。その際、『ベクれてるんやろうなぁ、国会議員に出すお弁当は』などと発言。この動画がニコニコ動画に転載されると、日本中から猛批判を浴びました。山本氏は当時、メディアの取材に『ベクレてる、というのは放射能汚染されているという意味で使っています』と説明しました。福島県産の食品への風評被害を増幅させるようなこの発言を忘れていない福島県民も多く、西田さんへの追悼ポストに批判が集まっているのです」(政治部記者) 実際、山本氏のポストに対して、X上には 《亡くなられた西田敏行さんを選挙に利用してんじゃねえよ》 《散々福島をベクってるとかバカにしてて選挙になると死んだ人を利用して票を取ろうとする最低の屑だね》 《西田さんが、当時ほぼ干されていた山本太郎を気遣って、このキャンペーンに誘った。いまだに福島では、山本太郎許してない人多いけど西田さんの配慮のお陰で、この程度の反感で収まったと思う その位、西田さんは山本太郎にとって恩人》 など、山本氏への批判が殺到した。 「山本氏は“ベクれてる発言”以外にも、福島や東北を『超高濃度汚染地域』と呼んだり、『国は福島の子供達を見殺しにしようとしている』と発言するなど、被災地や被災者への配慮を欠いた発言を重ねており、多くの福島県民からいいイメージを持たれていません。そうしたなかでの今回のポストは、時期が時期だけに、選挙利用と指摘されてしまうのも無理はないかもしれませんね。山本さんとしては国の原子力政策を批判する、という意図だと思いますが、その地域で暮らす人々の神経を逆なでするような発言をする必要はないはずです」(同前) 天国の西田さんは、今の山本氏をどう見ているのだろうか。