自民党・森下千里氏「当選ほぼ確」も…「食料自給率の意味を答えられない」ひろゆきとの対談を掘り起こされて大炎上
2000年代にレースクイーンやグラビアアイドルとして人気を博し、現在は宮城県石巻市で政治活動家としての日々を送る森下千里氏。政界初挑戦となった前回の衆院選では落選した森下氏だが、自民党は第50回衆議院議員総選挙に向けて、森下氏を自民党比例代表東北ブロックの名簿順位2位に記載した。 【写真あり】大炎上した今井絵理子の“アイドル風写真” 「森下さんは2019年12月に芸能界を引退後、2021年3月に自民党の宮城県5区からの出馬を表明。4月からは石巻市に移住し、同年10月の衆院選に出馬するも、小選挙区で立憲民主党現職の安住淳氏に敗れて落選。重複立候補した比例東北ブロックも次点で落選しました。現在は、石巻市の街頭で政策を訴える“辻立ち”のほか、自民党宮城5区支部長として政治活動をおこなっています。また今年5月からは、東北福祉大学の客員教授もつとめています。 今回の森下さんを“厚遇する”という方針は、選対委員長になった小泉進次郎氏の肝入りだそうで、比例単独立候補の新人で比例区優遇を受けるのは、全国で森下さんだけです。東北ブロックの定数は12で、裏金問題の逆風のさなかの総選挙ではありますが、『これで森下の当選はほぼ確実になった』との声も聞こえてきています」(政治部記者) 元タレントの異例の厚遇に賛否が湧き起こる中、過去の森下氏の発言がXで蒸し返され、物議を醸している。 「批判を浴びているのは、2022年1月にYouTubeチャンネル『日経テレ東大学』で、ひろゆき氏と森下さんがおこなった生配信での対談動画です。前年10月の衆院選で落選した森下さんは、『自民党宮城5区支部長(落選中)』の肩書きでスタジオに登場。パリにいるひろゆき氏とリモートで対談をおこなったのですが、森下さんは、ひろゆき氏からの質問にまともに答えられずに困惑する姿をたびたび見せ、“放送事故”と呼んでも差し支えない知識不足を露呈してしまったのです」(同前) 森下氏に政治家としてやりたいことを聞こうとするひろゆきは「具体的に、どこをどう考えると日本は良くなるんでしょう?」と質問。 すると森下氏は、なるべく地元のものを食べてもらいたいとして「食料自給率を上げたい」との思いを明かしたのだ。 「『食料自給率』とは、国内で消費された食料に対して国産がどれくらいかを表す指標で、分母が国内消費仕向量であるのに対し、分子が国内生産量となります。森下さんは、この図式をきちんと理解できていなかったようで、ひろゆき氏から徹底的に詰められる展開となったのです」(同前) 森下氏は、食料自給率を上げたい理由として、毎日、地元を回る中で農家や水産関係者らから地元のものを食べてほしいという要望が多いことなどを力説。 しかし、ひろゆきは「森下さんの言ってる食料自給率を上げるには、外国のもの食わないで、日本のものばっかり食う日本国民が増えたらいいよねってことですか?」と質問。その後も、なかなか会話が噛み合わない森下氏に、ひろゆきが「……えっと、すみません。食料自給率って、どういう意味の数字だか、ちょっとわかってないような気がしたんですけど、説明していただいてもいいですか?」と食料自給率の説明を求めると、森下氏は困ったような笑みを浮かべたのち、 「国内で消費したものを、しっかり国内で消費していく率を上げたいなって思ってます」 と、回答をしたのだ。その後もひろゆきに“追撃”された森下氏は、番組側から助け船を出される事態に。同番組のキャラクター・ヒラメキパンダから「知らないことは知らないって笑顔で言うスタイルもアリかなと思いますので」と言われた森下氏は、「すみません。ごめんなさい。頭が真っ白になってしまいました、すみません」と弁解したのだ。 まだ政界に転身して間もなかった2022年のこととはいえ、森下氏にとってはほじくり返されたくない過去だろうが、10月18日、あるユーザーが、このやり取りのショート動画をXにアップ。 《自民 東北 比例代表 森下千里さん。「食料自給率を上げたい」と自分で言いながら、「食料自給率」がなんなのか答えられない。 選挙はタレントの人気投票ではない。 私達、舐められているんですよ。 いいかげんにしてほしい》 との文章を添えて投稿すると、森下氏の受け答えに批判が集中。 《タレントだからダメな訳じゃないんだけど、自分が変えたいと思っている事について勉強もしてないような人はいらないよね》 《根本的に分かってないことを自らの政策として掲げる、これはもう完全に傀儡というか自分が全くない、自民党のための頭数でしかない》 などの声が複数あがり、大炎上してしまった。 「そんな森下さんが、比例の名簿順位で2位ですから、自民党に対して『国民を舐めるな』という声が上がるのは当然でしょう。自民党のタレント出身議員といえば、先日も、議員会館で宣材写真ばりにポーズを決めた参議院議員の今井絵理子氏のXへのポストが大炎上したばかり。 いくら選対委員長・小泉進次郎氏の肝入り案件とはいっても、X上では、案の定《自民党も懲りないですね。今井絵里子でタレント議員は使えないと分かっているのに》など、多くの反発の声が上がっています」(同前) 森下氏にはぜひ、ひろゆき氏との第2ラウンドを実現させてもらい、成長した姿を見せてほしいところだ。